5月3日(火・祝)午前10時から木本町内史跡巡りが実施されました。 参加者は熊野市内中学生1人と桑名市から来られた6人の計7人でした。 主催者を代表し小田原短期大学(教育学)の久保玄理は「今年も開催できることを喜んでいます。今日一日ツアーを楽しみましょう。」と挨拶し、早速史跡巡りに移りました。 最初は記念通り商店街を歩き、JR熊野市駅前では紀勢本線が全線開通した昭和34年頃井戸町赤坂方面は湿地帯であったことを説明しました。今では昔の面影は全くなくなり発展してきた様子がうかがえます。 次に南紀新報社社屋前では、明治35年の新聞を創刊したことを説明しました。また、吉野熊野新聞社も新聞記事を配信しており、熊野地区で地方紙2紙が発行を続けていることは、活字に飢えていた人が沢山熊野の地にいたことを物語っていると説明しました。 オークワ発祥地の本店跡や第三銀行発祥地の熊野支店なども見て回りました。明治6年に開校し過去には千人を超える児童が在籍していた、威風堂々とした佇(たたず)まいの木本小学校の校舎も見学し、比較的新しい記念通りにも歴史が詰まっていることを再認識しました。 その後参加者たちは、木本小学校の裏手にある奥熊野代官所跡に行き、熊野古道語り部である高田伊都子さんと速水あゆ子さんから説明を受け往時の奥熊野の中心地に思いを馳せていました。 紀南ツアーデザインセンターではお茶のおもてなしを受け感動し、たくさんある展示物に興味を抱き熱心に質問していました。参加者唯一の中学生は「この建物はお金持ちの人が建てたのがよくわかる造りですね」等と話していました。 次に本町通に移動し、現在は丸田商店になっている旧町役場を見て、新出町稲荷神社隣にある紀州本藩と新宮藩との境界線のある場所に移動し国境を確認しました。 最後に参加者たちは「歴史的なこともよく調べられているので分かり易かったです。去年も花の窟神社を案内してもらいましたが、今年もまた市内を案内してもらい、普通の観光では見られないことをたくさん知ることができました。自分たちだけできたらスルーしてしまうことも多いので、案内してもらったのは本当によかったです。昔の賑わいが見えてくるような案内でした。教えてもらうことで興味が持てるようになり、熊野への関心がより強くなります。テレビなどで熊野のことをやっていると手をとめて見てしまいます。路地ですれ違う町の人たちが挨拶してくれたのも清々しく良い思い出になりました。また来年も熊野に来たいです。」と話され有意義な一日を過ごしました。
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