2月2日(火)午前10時から、熊野市有馬町にある世界遺産「花の窟」で春期例大祭「お綱かけ神事」がおこなわれました。 この「お綱かけ」神事は毎年曜日に関係なく春季(2月2日)と秋季(10月2日)の年2回おこなわれるもので、その模様は「日本書紀」に「土俗(くにひと)、この神の魂を祭るには、花の時に花を以て祭る」との記載もあるほど古い歴史があるところで、今年も午前10時の始まりとともに厳かに神事がおこなわれました。 鳥居前から神官、巫女、上り子らが列をつくって御神体の大岩前に集まり、まず上り子の7人がお祓いを受け、神器を譲り受け裏側より御神体の大岩へと登ります。 大岩の上に着くとやがて1本の重石をつけたロープが下ろされ、下でそのロープにお綱を縛り、大岩の上へと引き上げられて行きます。 この神事では長さ約170メートルの稲わらで編まれた大綱を参加者の皆さんで七里御浜海岸まで引き出し、境内の支柱にお綱を架け、花の窟入り口の鳥居近くにある支柱に結びつけて終わります。 今年は、参加者の息が合ってまずまずの早さで無事お綱を架けることができました。昨年の10月2日に架けられたお綱が残っているので現在は2本のお綱が架けられた花の窟を見ることができます。 無事お綱が架けられると、御神体の上に登った7人から袋に入った餅が一人2つづつ上からまかれます。なかなか拾うことが出来ないので必死に取りに行く人もいました。 その後、神事がおこなわれ、巫女の舞が奉納され、玉串の奉納がおこなわれると最後に餅まきがおこなわれ春期例大祭は終わります。 花の窟前のお綱茶屋では、熊野市特産品のさんま丸干しやみかん、お綱茶屋名物の古代米の餅や団子のお店が出て賑わっていました。 ◆関連リンク 2015年2月2日 「花の窟神社」春期例大祭 2013年2月2日 「花の窟神社」春期例大祭 2012年2月2日 「花の窟神社」春期例大祭 2011年2月2日 「花の窟神社」春期例大祭 2010年2月2日 「花の窟神社」春期例大祭 2009年2月2日 「花の窟神社」春期例大祭 2008年2月2日 「花の窟神社」春期例大祭 2007年2月2日 「花の窟神社」春期例大祭 2006年2月2日 「花の窟神社」春期例大祭 2016年2月2日 くまどこブログ 1/31 世界遺産「花の窟」お綱かけ神事 2016年2月1日 くまどこブログ 1/31 花の窟 お綱かけ神事の「お綱」づくり
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上り子が「御縄(綱)掛け神事」に使う道具を受け取ります。 |
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