新宮市・熊野川町合併10周年記念イベント「しんぐう今昔まつり」が平成27年11月21日(土)11時〜15時まで熊野川総合開発センターでの「熊野川百貨店」と11月22日(日)10時〜15時、メイン会場:権現川原(熊野速玉大社横)にて「権現川原に大集合!!仲之町で展示などのイベント開催」がおこなわれました。 2日間行われた、11月22日(日)に熊野川の川原で開催されたイベントに行ってきました。 昭和25年まで会場となった川原には、「川原家」がありました。広さ12畳程度、釘はほとんど使わず木材を組む、この地方独特の建築方法で、熊野川の増水時には家を撤収し、川の水量が平常に戻るとまた同じ場所に組み立てられていました。 最盛期 明治末〜昭和初期は300軒以上もの「川原家」があり、宿屋や鍛冶屋、飲食店などが多く、その他にもみやげ物屋、魚屋、履物屋、米屋、たばこ屋、酒屋などがあったそうです。 特に筏で木材が集められる場所であったため、鍛冶屋が多く、また街中では鍛冶屋は早朝早く出来ませんでしたが、ここの場所では午前3時から始められ、通常の鍛冶屋の3倍もの時間を仕事にあてられたおかげで、増水が無く3年もすると蔵が建てられるほど稼いだ人もいて、新宮市の市長になったかたも、ここから出たことを聞きました。 会場では、その「川原家」の組み立てと解体が新翔高等学校の先生と生徒によっておこなわれました。釘を一切使うこと無くなんと30分ほどで組み立てられました。 現存する貴重な「川原家」を見ながら、「同じものが欲しいな〜」と言っている方も。 解体はなんと12分で出来たようで、ある程度急な増水でも多くの人が協力してさっと引き上げられたことが想像出来ました。 他にも川船による熊野川遊覧や、地元ゆかりのミュージシャンによるミニコンサート、北山村の筏がそのまま会場に置かれ乗って写真が撮れたり、三反帆も熊野川に展示されていました。 会場のテントブースでは、和菓子やパンなどの飲食物やお土産などの販売がおこなわれており、イベントの最後には餅まきがおこなわれました。
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