東紀州ジオパーク登録準備会では10月3日(土) 紀北町の後援も得て、紀北町島勝浦の文化財と定置網見張り場「魚見小屋(あらみごや)」見学会を開催いたしました。 この日は久し振りの「日本晴れ」と、年に何度もない「凪ぎ」に恵まれ、和具の浜から、講師陣の説明を聞きながら、「魚見小屋」まで、クス、シイ、ウバメガシ、バクチノキ、カゴノキなど、照葉樹林の中をゆっくりと3時間、秋色とリアスの海を満喫しながら散策いたしました。 今回のフィールドワークは、地学の津村善博氏、植物の山本和彦氏、歴史民俗の家崎彰氏と3名の強力な講師陣を迎え、大島、鈴島を間近に、さらに志摩半島までが遠望できる素晴らしい景色の前で、1億年前の地層「四万十帯」、「リアス海岸」、「生痕化石」の話。 昭和27年には143000匹のブリの水揚げがあつた島勝の大敷と魚見小屋」、県指定文化財の「島勝神社樹叢」では、本州では珍しい「ビロードムラサキ」や「リュウビンタイ」の話、安楽寺では、副住職の県指定文化財「木造薬師如来坐像」のお話や、「夢窓国師」の塔と言われる「宝篋印塔」や、有史上最大と言われた「宝永の地震」津波流死者の五輪塔の話。更に「浅間さん」、江戸、明治、大正の瓦屋根の話などを聞ながら散会しました。 参加された23名の皆さまは、適当なウオーキングと地元の知らない知識を得、満足されて帰られました。 次回は、熊野市の丸山千枚田に近い「ツエノ峰」の雲海と「風伝おろし」の散策予定しています。 よろしくご参加ください。 東紀州ジオパーク登録準備会 会長 川口 有三
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