5月15日(日)、「海山熊野古道の会」と「地域交流空間創造事業海山町部会」の協同で、「熊野古道町なか探訪ウォーク」が行なわれた。 世界遺産登録をきっかけに、海山町にある熊野古道始神峠と馬越峠の2つのコースは古道客が増加。「海山熊野古道の会」などの協力により、案内板など整備されているが、峠の間の町なかについては整備されていない。町なかの古道と歴史や文化・集客施設の探訪コースをマップ化し、古道や地域の名所を歩行者が目で見てわかるように整備することを「海山熊野古道の会」で計画。地域資源の再認識をし、計画の推進に役立てるために、関係者による町なか探訪ウォークが企画され、約50名の参加者は、あらかじめ作成されたマップの叩き台を手に、始神峠を降りてきたところ(馬瀬)から馬越峠の登り口(鷲下)までを探訪した。 各ポイントで、地域に住む人が歴史や文化の説明をする。海山町にずっと住んでいる人でも他の集落については初めて訪れる場所や初めて聞く話も多く、熱心に質問をしたりメモをとったり写真を撮ったりしていた。普段は人通りの少ないところに50名の探訪隊がぞろぞろ。「今日は何があるんや?」と尋ねる人もあったが、古道客に町なかを案内した経験のある人もいて「ここが撮影ポイント」「この話が喜ばれる」など、まだマップに記載されていないことを聞くこともできた。また、様々な場面で紹介されている郷土資料館や種まき権兵衛の里、まちかど博物館なども、あらためて見学し、魅力を再確認した様子。 ウォーク終了後も「地域交流空間事業海山町部会」はミーティング。参加者に配布したアンケートでも意見集約し、追加や修正など手を加えてマップを完成させる予定。
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地元材をふんだんに使って建てられた庄次屋は、古道客の休憩所にもなっている |
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