5月11日(水)、東紀州活性化大学院3期生の第7回勉強会が実施された。「東紀州に残る古きよきもの〜その発見と保全〜」というテーマで進めてきたが、期間としては折り返しとなる。現地調査も予定の7回のうち4回目となった今回は「ツヅラト峠」。 大内山のバス回し場で準備体操をして出発。まず、「花山法皇が熊野御幸の際に遥拝された」という伝説が残る碑の説明。昔、お金や体力が尽きた人々が、花山法皇と同じこの場所から熊野詣をしたという。また歩き始めてすぐ、何も案内板は出ていないが、地元の人たちによって三十三体の観音様が祀られているところがあり、西国三十三所観音巡りができるという。先の遥拝所もこの観音巡りも、世界遺産に登録されている場所ではないが、巡礼者たちに思いを馳せることができる。今回の担当者は熊野古道の語り部でもあり、メンバーは通常ただ歩くだけでは知ることのできない話を聞きながら、歩くことができた。 花広場で昼食後、場所を移して語り部でも長老格の久保幸夫氏から1時間ほど話を聞く。ガイドブックには載っていない熊野詣の話や、庚申や山の神にまつわる話などを聞くことができた。 プレゼンテーション講座も最終回となり、今までの総復習をした。 現地調査をあと3回残すが、その1つ1つはもちろん、3期生のテーマとしてのまとめもあり、調査が終了した担当者らも年度末の秋に向けて資料整備を始めている。 熊野古道ツヅラト峠 ※ 過去の報告で、第3回以降の勉強会回数について誤りがありましたので、以下に訂正してお詫びします。 第1回勉強会 平成16年12月23日開校式(くまどこによる報告はなし) 第2回勉強会 第3回勉強会 平成17年2月4日 第1回現地調査 厄落とし行事の見学(くまどこによる報告なし) 第4回勉強会 第5回勉強会 第6回勉強会
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伊勢から山道を歩いてきた旅人が、やっと海に出会ったのがこの景色 |
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