熊野灘の漁業の町・紀北町紀伊長島区(長島地区)で長島神社の例大祭として、毎年1月中旬に魚まち長島界隈をカツオの一本釣り漁を模しただんじりが練り歩く伝統行事「船だんじり」が1月17日(土)、午後1時頃から開催されました。 この船だんじりは江戸時代中期に始まり、約250年の伝統を誇る、一年の大漁を祈願する正月の奉納行事で現在は地元の漁協が主催しています。 この日は寒い土曜日となりましたが、到着した頃はお日様が出ていてまずまずのお天気でした。 出発は潮の満ち引きで決めるそうで、だいたい午後1時頃出発のようですが、毎年一定ではないようです。 出発地点の長島港魚市場前から地元婦人会や子供会による「千恵っ子よされ」などの道中手踊りがまず出発しました。 出発して間もなく、冷たい通り雨に襲われました。冷たい雨に打たれながら、子どもたちが一生懸命踊る姿が印象的でした。 その後を子どもたちが引く船だんじり、そして「東紀州神輿団」のみこしが続きました。 威勢の良いかけ声は、「チョイサー」「浜へセー」「山へセー」と叫ばれているそうです。 神輿を傾けたり上げ下げして、見物客の拍手を浴びていました。 そして最後に木造の漁船を鮮やかに彩った長さ約12メートルの「船だんじり」が大勢の人の波と進みながら、船だんじりに乗った人が「チョイサヤー」のかけ声と共に大量の飴玉をまきながらやってきました。 これは鰹漁の撒き餌を飴玉(福飴)に見立て、船の上では布製のカツオを付けたさおを持った漁師の子どもらが魚を釣り上げる真似をして鰹漁を再現しています。 細い路地に群がる見物客の人波をかき分け、大変賑わいながら長島神社を目指して行きました。 船だんじりが長島神社に到着する15時半頃に境内で180キロ(3俵)の餅まきが行われ祭りを締めくくられますが、今年はそこまで見られずに帰路につきました。 来年時間が合えば再び訪れてみたいと思います。 ▲トップに戻る ■船だんじり・道中踊りルート図
▲トップに戻る ■船だんじりその1(YouTube動画:平成23年)
▲トップに戻る ■船だんじり その2(YouTube動画:平成23年)
▲トップに戻る ■船だんじりその3(YouTube動画:平成23年)
▲トップに戻る ■道中踊り(YouTube動画:平成23年)
▲トップに戻る ■船だんじりの模様
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長島港魚市場前から地元婦人会や子供会による「長島音頭」「長島小唄」などの道中手踊り |
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大勢の人が飴を拾いながら一緒に長島神社を目指していました。 |
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