弥生時代からつづくといわれ、大変古い歴史を持つ熊野市有馬町の産田神社で毎年1月10日におこなわれる例大祭がお天気にも恵まれおこなわれました。 同神社は日本書紀に登場するイザナミノ尊がカグツチノ神を産んだ場所として伝えられ、この神話に由来して、安産と子育ての神様として知られ例年1月10日に「子供の健やかな成長と、安産」を願い、祭礼が執り行われます。 今年も境内手前の社殿の中では、「奉飯」と呼ばれる膳(汁かけ飯、サンマの骨付き姿寿司、生魚の唐辛子和え)の受付がおこなわれ、子供の健やかな成長を願って「奉飯」を食べに多くの人が訪れている中、神事が進みました。 また、産田神社はこの地方の名物料理である「さんま寿司」の発祥の地となっており、サンマ寿司の振る舞いや販売もおこなわれ、その横ではお祭りの名物「粟おこし」がうぶた土産として売られ、神事が終わる頃には売り切れとなっていました。 祭りの最後には、神社関係者や巫女が餅まきをおこない「こっちにほって〜」というかけ声が飛び交う中にぎわいました。 産田神社は、赤ちゃんが出来るとお守りとして境内の白石を1つ持帰り、無事産まれると2つにして返すといういわれがあり、今日も石を拾って持帰る人がいました。 私が聞いたお話では、後ろ向きに白石を手に取り、その石が丸かったら女の子、長細かったら男の子が生まれると言われており、不思議と私の子どもは当っていました。 今も地元の多くの人に親しまれている産田神社です。 ◆関連リンク 平成26年の産田神社例大祭 平成25年の産田神社例大祭 平成24年の産田神社例大祭 平成23年の産田神社例大祭 平成22年の産田神社例大祭 平成21年の産田神社例大祭 平成20年の産田神社例大祭 平成19年の産田神社例大祭 くまどこ百科事典:『産田神社』
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鳥居横で試食、販売がおこなわれたさんま寿司、奥は粟おこしの販売 |
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