漁業が盛んな尾鷲市九鬼町でこの1月3日に恒例の正月行事で大漁を祈願する「鰤祭り」(本祭)がおこなわれました。 九鬼浦の正月・梼屋行事の一つとして大晦日から元旦の「にらくら祭り」に引き続き行われる伝統の行事で3日の「本祭」では「賀儀取りの顔見せ」として朝より獅子舞や道中手踊りが町を練り歩き、普段は静かな漁村が大変にぎやかになります。また祭りの締めくくりには14時半頃から真厳寺にて、地元の少年たちによる一年の豊漁を占う弓射いの神事が行われました。 お天気がとても良い1月3日、九鬼町に着いたのは午後1時を回っており、顔見せ町内一巡がおこなわれていました。 なんとも賑やかで楽しい祭りで、狭い道を的を先頭に獅子舞が続き、お囃子、そして弓射いの少年2人、弓を拾うお稚児さんと続いて行きます。 参加しているみなさんは顔に「祝」「祈大漁」あと祭りの役目の記号や文字が入っています。 真厳寺へと登る階段から境内での弓射いの神事では、若衆からいろんな言葉が飛び交い、会場には笑いがおこります。 そんな中、弓射いは真剣勝負のようにおこなわれ、少年2人の目がきりっと変わります。 2本の矢を交互に打ち、打ち終わると稚児の弓拾いが大人に抱かれてその役目をするのですが、二人ともとてもにこやかで可愛らしく、見ている人たちも同じような顔になっていました。 初めて見させていただいた祭りですが、とても明るく賑やかな祭りでした。 <鰤祭りのスケジュール> ○2日夜・宵宮 18時30分頃〜21時00分頃まで 九鬼町内を神楽クラブの子供や大人などちょうちんを持った行列が練り歩きます。 18時30分頃 空ネリ 20時30分頃 ネリ迎え 21時00分頃 本ネリ 22時00分頃 宮上がり ○3日昼・本祭 10時00分頃〜16時00分頃まで 獅子舞や道中手踊り、賀儀取と呼ばれる地元の少年たちによる一年の豊漁を占う弓射いの神事(於 真厳寺)を行います。 10時00分頃 賀儀取りおろし、道中手踊り(九鬼魚市場) 13時00分頃 賀儀取り、顔見せ町内一巡 14時30分頃 鎮守様、弓射いの神事(真厳寺) ◆関連リンク くまどこブログ(大きな写真で見られます) ■過去の鰤祭りの模様(スライドショー) ※ご覧いただくにはActiveXの導入が必要です。導入できない場合はココをごらんください。 ■過去の弓射いの神事の模様
■過去の賀儀顔見せ(集落内)
■過去の賀儀顔見せ(漁協前)
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