一昨年10月に江戸期の地誌・紀伊続風土記に書かれていた史実をもとに平安衣装に身を包んだ約100名により再現され、現代に甦った「花の窟 錦の御幡献上行列」が今年、熊野古道世界遺産登録10周年の記念事業して、10月19日(日)に第2回として再び開催されました。 今回も県内外から参加が集まり前回同様約100名の平安衣装、古墳衣装の人が午後1時に産田神社前で進発の儀をおこないました。 公募で選ばれたイザナミノミコト役 倉谷 美香さん(熊野市)、花の姫 樹神 薫さん(愛知県)、御幡の守(女官)岡田 さやかさん(津市)御幡の使い(勅使代) 大西 豊和さん(熊野市)、御幡の守(長官) 芳賀 真さん(愛知県)が主役として進発の儀をとりおこないました。 まず、御幡の守 芳賀さんから御幡の使い 大西さんへと「3本の御幡」が引き渡され、幡を確認するシーンから始まり、花の姫役樹神さんがが献花する花を刈り取る儀式を御幡の守(女官)岡田さんと共に厳かにおこないました。 最後にイザナミノミコト役の倉谷さんが花の窟を唱った和歌を1首読み上げ行列がスタートしました。 有馬町内を約1.6キロ花の窟を目指し歩き、沿道には多くの人が撮影や見物に訪れ、知っている人が通った時には声をかけたりしながら、長い道のりを進みました。 また道中、儀式の間には皇學館大学の雅楽部の方々が生で演奏し、本格的な雅楽の演奏の中を行列は進みました。 七里御浜海岸特設ステージでは、錦の御幡が飾られ、花の姫樹神 薫さんが産田神社で刈り取った花を献上し、イザナミノミコト役の倉谷美香さんによって和歌が2首詠まれました。 最後に地元の子供が巫女として舞を奉納して儀式は終わりました。 最後に実行委員長の和田生より挨拶があり、記念撮影をみんなでおこなって今回の雅やかで神秘的な絵巻物のような「花の窟 錦の御幡献上行列」は終わりました。
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七里御浜海岸ステージでの儀式(イザナミノミコトによる和歌) |
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