熊野古道の世界遺産登録10周年を記念したウォークイベント「熊野古道伊勢路・東紀州踏破ウォーク(全8回)」が始まり1月18日(土)には1回目となる「紀伊長島駅〜荷坂峠〜ツヅラト峠〜紀伊長島駅(17km)」のコースに42人が、2回目となる翌1月19日(日)には「紀伊長島駅〜魚まち〜一石峠・熊谷道〜始神峠〜船津駅(18km)」のコースを39人が参加し、熊野古道伊勢路や町なかを歩きました。 このイベントは東紀州地域で着地型エコツアーを企画・実施している「くまの体験企画・紀伊半島みる観る探検隊実行委員会(内山裕紀子代表)」が主催するもので、熊野古道伊勢路を1月〜4月の期間、8回に分けて和歌山県新宮市の熊野速玉大社まで踏破します。 単に世界遺産登録されている熊野古道の峠コースだけを歩くのではなく、各峠を結ぶ町なかや集落を含めて「熊野街道」として繋いで歩くのが特徴です。町なかの街道は植野めぐみさんやスタッフの案内で歩き、峠コースは熊野古道語り部友の会の語り部の案内で歩きました。 第1回目となった1月18日(土)の朝8時には参加者の皆さんはゆるキャラの「う〜まちゃん・きーほくん」に見送られて紀伊長島駅をスタート。荷坂峠道では急峻な江戸道と緩やかな明治道の違いや、峠の茶屋跡などの説明を受けました。ツヅラト峠道では担当語り部が交代して、野面乱層積みの石垣、炭窯跡、石畳道などの説明を受け、メモを取る熱心な参加者が多くいました。天候に恵まれたことで峠からの眺望が美しく、参加者から歓声が上がりました。 第2回目となった翌19日(日)は紀北町の長島地区で町おこし活動を行っている「古道魚まち歩観会」の拠点に立ち寄って、長島神社などの説明を受けました。随所で語り部の話を聞きながら古里〜道瀬〜熊谷道〜三浦〜始神峠道を歩き、沿道の家では甘酒やぜんざいなどのもてなしを受けました。 参加者たちは「歩けるか心配でしたが完歩することが出来て自信が付きました。踏破を目指したい。」「歴史や植物の話を聞きながら歩けて楽しかった。」「スタッフのおかげで快適に歩くことが出来ました。」「おもてなしに身体も心も温まりました。ありがとうございました。」と話していました。 内山代表は、「世界遺産登録10周年の節目に、熊野古道を昔の人のように長距離歩いてほしいと思いました。冬は雨天や猛暑に悩まされず快適に歩くことができ、暖かいおもてなしを感じることが出来る季節です。ぜひこの機会に達成感のある熊野古道歩きを体験してください。」と話しています。 なおこのイベントは引き続き、第3回〜第8回を開催します!定員なし、好きな回だけの参加も可能です。詳しくは ・くまの体験企画イベント案内ページ ・くまどこ紹介記事 をご覧ください。 ※レポート記事提供 くまの体験企画
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ゆるキャラに見送られてスタート(18日の模様)海山区上里の庄次屋さんでぜんざいのお・も・て・な・し(19日の模様) |
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始神峠道にて語り部さんの解説を聞く(19日の模様) |
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