紀北町海山区の漁村、島勝浦で250年前から続く海の安全と大漁を祈願する嶋勝神社の秋の大祭「かます祭り」が行われました。 この祭りの一番の見所は13日の例大祭に法被姿の大勢の子どもたちが引く高さ4m、幅1.8m、重さ2トンもの大きな山車と「浜にせい」「山にせい」の勇ましいかけ声のもと地区内を練り歩き途中の要所で児童2人が演じる三番叟で、小さな漁村が一日中、活気で満ちあふれます。 昨年までの2年間は同地区の少子化により踊り手の児童が見つからず山車の練り歩きのみでしたが今年は3年ぶりに三番叟が演じられることになり、さらに今年は山車が39年ぶりに大改装され真新しい舞台での三番叟となりました。 当日は雲ひとつない絶好の祭り日和の下、新調された山車の祭りが青空によく映えていました。そして一番の見所となる山車の練り歩きと三番叟が始まる14時には地区内外から多くの見物客が嶋勝神社前に集まりました。 いよいよ山車が出発する前に、山車の舞台で色鮮やかな烏帽子に水色の狩衣を着た地元の児童2人による、息の合った三番叟の舞が演じられると、3年ぶりに復活した見事な舞に観客が目を見張りました。そして舞が終わるとおひねりが山車に向かって投げ入れられました。 ■三番叟(嶋勝神社前)
その後、「山にせい」と掛け声のもと(山側の)神社に正対していた山車が浜に向かって回転すると、男衆2人による伊勢音頭にあわせて2本のロープで地区の大人から子どもまで引っ張りながら200メートル離れた漁村センターに向かってゆっくりと山車を進めました。 ■山車巡行(嶋勝神社前→漁村センター)
漁村センターに着くと、多くの観客の中、三番叟が2回演じられその後「海にせい」と掛け声があり山車が山側に向けられ神社前に戻る形で山車を進めます。 ■山車巡行(集落内→嶋勝神社)
帰りは木遣り歌に合わせて山車が引かれ途中、要所で3回ほど三番叟が演じられながら16時過ぎに山車が神社前に到着。 ■三番叟(集落内)
そこで最後の三番叟が演じられると山車の上から集まった観客に向かって餅まきが行われ大いに盛り上がりました。 ■餅まき
今回は山車の新調と久しぶりの三番叟の復活でレポーターが3年前に訪れた時よりも多くの方が訪れていた感がありました。 ▲トップに戻る ■平成25年かます祭りの模様(スライドショー)
※ご覧いただくにはActiveXが必要です。導入できない場合はココをご覧ください。 ▲トップに戻る <平成25年かます祭り概要> ■10月12日(土) 18時〜 宵宮 ※漁村センター前で山車の踏み始め式 (三番叟の披露) ■10月13日(日) 10時〜 神事(三番叟の奉納) 14時〜 山車の練り歩き・三番叟 嶋勝神社前から漁村センター前を折り返すおよそ2kmのコースで、所々の要所で三番叟が演じられます。 16時頃 餅まき(嶋勝神社近くの公民館前) ■山車巡行のルート
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今回は39年ぶりに新調された山車を舞台に3年ぶりに三番叟が演じられました |
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伊勢音頭や木遣り歌にあわせて山車は神社前から漁村センター間を往復しました |
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山車が往復するルートの要所で三番叟が演じられ、舞が終わる度におひねりが飛び交います(漁村センター前) |
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最後は神社前で山車から三番叟の児童達も交えて餅まきが行われました |
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