6月8日(土)尾鷲海上保安部が、熊野灘を望む三木崎の海抜150メートル地点から眼下に広がる絶景を楽しんで頂きながら大海原を行き交う船の道しるべである灯台の重要性を広く一般に理解してもらうとともに、海での事故防止等について考えて頂くことを目的として三木埼灯台の一般公開がおこなわれました。 三木埼灯台は、尾鷲海上保安部管内で一番古い灯台で、午前10時に集合場所(三木崎林道・三木崎園地標識)に到着した時には、すでに何人かが訪れていました。 約1.6kmの三木崎園地内の山道を歩き約20分ほどで三木埼灯台へと着いたのですが、このコースは山歩きを楽しめるようにコースが出来ており、途中にはヤブツバキを楽しむコースもありました。 灯台にたどり着くまでにも、木々の間から海が見え、海岸部の豊かな植生も楽しみながら歩くことができました。 三木埼灯台へ着くと、尾鷲海上保安部職員の方が灯台を開けて見学出来るように待っていてくれました。 他の見学の方達と一緒に灯台の中へ入り、螺旋階段を上に登るとそこには絶景が広がっていました。 本日はやや霞があり、遠くまで見通すことはできなかったのですが、それでも美しい海とこの地域独特の柱状摂理の岩、そして打ち寄せる波が眼下に見ることができました。 この日は、尾鷲から小学生約30人が、普段は見られない灯台を見学しに訪れていました。 海から見上げて見たことがある灯台でしたが、中に入ることも出来、個人的には非常に満足した一般公開でした。 灯台入り口では、巡視艇「みえかぜ」などのペーパークラフトのプレゼントや、三木埼灯台の説明書、海のことを考える冊子などが置かれていました。 ●三木埼灯台 この灯台は昭和3年11月28日初点灯、当時は光度5万5千カンデラ、灯器は石油蒸発白熱灯を使用していました。 昭和29年に商用電源を導入、電化により現在とほぼ同等の性能に向上しました。 昭和43年、無線方式の遠隔監視システムを導入して無人運用を開始しました。 この灯台は志摩半島の大王埼灯台と、紀伊半島の潮岬灯台のほぼ中間に位置し、熊野灘を行き交う数多くの船舶の目標となり、海の安全に大きな役割りを担っております。 ◆関連リンク 尾鷲海上保安部HP ●大きな写真で見る(くまどこBlogへ)
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地上から約10メートル上部にある灯台の踊り場からの風景 |
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