6月2日(日)9時30分から、熊野市飛鳥町小阪にある飛鳥神社において熊野市指定天然記念物である同神社社叢内にある神木「四本杉(しほんすぎ)」にちなんだ祭り「四本杉(しほんすぎ)祭」が今年はじめておこなわれました。 同神社境内にある「四本杉」は樹齢1300年で高さ10メートル、幹回り9メートル以上にもなる巨大な杉で、名前にもある4つに分かれた幹にはそれぞれ、 祓戸四柱神(瀬織津姫【せおりつひめ】、速開津姫【はやあきつひめ】、気吹戸主【いぶきどぬし】、速佐須良姫【はやさすらひめ】)が宿るとされ、人の罪穢 を祓い清めていただけることから、主に病気平癒、健康長寿に御利益有り、又家庭円満・商売繁盛の守り神とも言われ多くの参拝者が訪れます。 そこで同神社総代会が中心となって、周辺地域に高齢者が増える古来より長寿のご利益がある「四本杉」の前で、健やかな老後を祈願するべく地域ぐるみで同祭りを開催することになったもので、今後も毎年6月第1日曜日に開催されることになりました。 この日は、梅雨の間でお天気が心配されましたが、時折ぱらぱらと雨が落ちることがありましたが、曇り空でなんとか持ってくれました。 午前9時から節目の古希、喜寿、傘寿、米寿、卒寿、白寿の長寿祝いと病気平癒祈願の神事の受付が始まり、午前9時30分に開会となり海山民俗芸能賀楽多(紀北町)による和太鼓の演奏から始まりました。 その後子どもたちによるコーラ早飲み大会がおこなわれ、四本杉での神事がおこなわれました。 ご神木である四本杉の回りで神主による祝詞があげられ、神事は厳かに進み、最後に集まったみなさんに茅の輪(ちのわ)くぐり神事で用いられる形代(かたしろ)が渡され、その形代に身体の悪いところなどをこすりつけ、最後に息を吹きかけ祭壇にお供えし、四本杉の回りを1周して神事を終えました。 その後、飛鳥神社内の特設ステージでは、子どもダンス(熊野市飛鳥町) 、神山ジャジャック太鼓(熊野市飛鳥町)、式部ソーラン(尾鷲市)、空手演舞(熊野市飛鳥町)などがおこなわれました。 会場では、郷土食のめはり寿司やシシ鍋をはじめ五目寿司、焼きそば、そば、うどんの出店があり、こちらもお昼前に賑わっていました。 午前12時にお餅ほりがおこなわれ、第1回の「四本杉(しほんすぎ)祭」は終了となりました。 祭りが消えていくことが多いこの地域で、はじめておこなうということは大変なご苦労があったと思われますが、大勢の人が訪れ「四本杉(しほんすぎ)」や飛鳥神社を初めて見る方は「とても良いところで感動した」という言葉も多く聞けました。 この四本杉は、神主さんの言うところによると6月と12月に、その力が強くなると言われているそうです。 6月のうちに是非お参りしてみてください。 ◆関連リンク くまどこブログ(大きな写真で見られます)
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めはり寿司やシシ鍋、五目寿司、焼きそばなどが並んだお店 |
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