4月23日(土)、今年度のテーマである「東紀州に残る古き良きもの〜その発見と保全〜」の第5回講座が熊野で実施された。午前中は大馬神社を題材に第3回目の現地調査。 伝説によると『その昔、坂上田村麻呂が激戦の末に鬼賊を攻め落としたのが、鬼が城の千畳敷。討ち果たした多我丸の首が埋められ、その上にたたりを恐れて神社を建てて祀ったのが大馬神社。獅子岩はその大馬神社の「阿」の狛犬であった。』と言われており、今回は、それらを順に見て周った。 鬼が城はメンバーの誰もが一度は訪れたことがあるところ。しかし、じっくり見るのは初めてであったり久し振りであったりで、目の前の絶景に予定時間を過ぎてしまうほど感動した。改めてこの地の誇る景勝地であることを再確認するとともに、観光地としては衰退しつつあることに問題を感じた。 大馬神社は熊野でも最も古い神社のひとつで、杉の巨木に囲まれた、小さいながらも美しく立派な社殿である。今回は大馬神社の片岡宮司に案内していただくことができた。掃き清められた参道を禊場や瀧を見ながら進み、社殿で遷宮の写真を見たりいろいろな話を聞いたりした。過疎化が進み、神社仏閣の行事が衰退しつつあるこの頃において、地元の人を中心に信仰心厚い県内外の信者によって支えられている。余談になるが今回説明していただいた、片岡宮司の人柄や温かみにメンバーは癒され、ファンになってしまった。素敵な女性宮司と出会うことができ、とても幸せな気持ちになった。 昼食をはさんで、午後からまとめ等とプレゼンテーション講座。今回のプレゼンテーション講座は「ビジョンと目標の設定」。毎回レベルアップする課題に、今回も苦戦した。あれこれ考えたつもりでも、何かが抜けていたり弱かったり。きちんと組み立てて相手に理解・納得してもらうこと、そして結果を出すように話すことは、予想以上に難しい。少々消化不良気味になってしまったが、次回以降につなげることとした。
|
|