(一財)熊野ふるさと振興公社主催で、日本の棚田100選、プロジェクト未来遺産に登録された丸山千枚田において、農作業体験「畦ぬり体験」を4月14日(日)9時から開催しました。 2月に行った「畦そり」は畦をクワで削ぎ落とす作業に対し、今回行う「畦塗り」とは田圃の水が漏れてしまわないように、畦に泥を載せて固める仕事のことで、水を溜めるための畦作りになります。 この畦塗りを行うことで、ひび割れやモグラが開けた穴を塞ぐことができ、しっかり水が溜まります。見ていると簡単そうですが、実際の作業は高度な技術が要されます。 そのため、近年こういった手作業は、見られなくなってきました。少しでも労力を軽減し効率的な仕事ができるように畦をコンクリートや畦波シートで固めているからです。しかし、丸山千枚田では、棚田の保全とともに農耕文化を伝承することも重要な取組だと考えているため、全て手作業で行っています。 作業をするには日差しが強くない曇り空のとても良いコンディションの中、オーナーを始め、保存会、一般の参加者約50人が丸山千枚田に集まり「畦ぬり体験」をおこないました。 始めに保存会会長の喜田俊生さんから畦塗りの仕方やコツなどのレクチャーがあり、それぞれが鍬を持って田んぼに入って行きました。 何度か体験している方や、はじめての方が一つ一つの田んぼを丁寧に作業して行きました。 泥をすくって塗っていくのはとても重労働ですぐに腕がパンパンになってしまう方も。 休み休みおこないながら、田んぼは畦が塗られきれいな状態になっていきました。 この畦塗りが終わり、5月19日の田植えを迎えます。
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小学生の女の子も丁寧に上手に畦塗りをおこなっていました。 |
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さすがベテランのおばあちゃん。動きも作業効率もまさに美技です。 |
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