4月10日(日)、海山町の遊食イベントや体験イベントを通じて海山町の自然を愛するようになった人々が、主にHP上で情報交換をするなどして集う「みやまびと」のメンバーによるイベント「大敷き小屋トレッキングと船津川カヌーツーリング」が行なわれた。この「大敷き小屋トレッキング」や「船津川カヌーツーリング」は、以前、海山町や海山物産で企画されたイベントに参加したメンバーのお気に入りで、アレンジを加えて「ミニオフ会」として企画。県内外から13名が参加した。 午前9時半に島勝の和具の浜に集合し、自己紹介と簡単な準備体操のあと、トレッキング開始。足元はふかふかの絨毯のような腐葉土で心地よい。紀州備長炭の原料となるウバメガシなど雑木の中を登る。木につかまったり手を着いたりするような斜面もあるが、途中に三浦海岸、島勝漁港、雄大な熊野灘・・・などが見渡せる絶景ポイントが何箇所もある。それらのポイントごとに小休止を入れ、水分を補給し絶景を堪能しながら登る。 途中、千間さまを祀る祠がある。昔は女人禁制となっていて、禊(みそぎ)をした男たちが7日間寝食をともにして、お参りしたとのこと。 満開の桜に迎えられて、目的の大敷き小屋に到着。大敷き小屋とは、昔、大敷き網漁(定置網量の一種)で鰤(ぶり)など大型魚の大群が入ると、網が破れてしまうことがあり、視界210度といわれるこの小屋から長老たちが交替で海を見張ったことから名づけられた。魚の群れを発見すると大声で叫んだり、若い猟師に山を駆け降りさせて、下の船や磯の人々に知らせたりしていたと言われている。この見張り小屋付近の桜は、見張りをしていた猟師たちが春の彩りに植えたのでは?とされており、魚見桜と呼ばれている。大海原をグルリと見渡せる大パノラマを楽しんだ後に下山。雨も降り出した。 昼食後、船津川に移動してカヌーツーリング。昨年秋の水害の爪痕は今も護岸に残り、自然の力の大きさを目の当たりにできたのは貴重な体験となった。水量が少なく、途中で何度かカヌーを降り、みんなで乗っていたカヌーを運ぶ場面もあったが、川から眺める堤沿いの桜は心を和ませてくれた。今後、護岸工事が行なわれ、しばらくは川の景色も変わるだろう。地元の人たちが愛し・守り・誇りにし、メンバーの誰もが虜になったこの川が、もとに戻る?もっと素敵になる?ことを期待して解散した。 みやまびと 海山町 海山物産(eまち海山)
動画のURL:http://kumadoco.net/movie/detail.cgi?no=90
|
|