6月15日(金)木本町 紀南ツアーデザインセンターで和歌山県新宮市在住の玉置享玲さんを講師に迎え、第5回「折形講座」〜お中元・贈答用ラッピングに挑戦〜が開催され、9名の参加者がラッピングに挑戦しました。 「折形」とは、古い時代の高貴な人々のあいだで用いられ、それから武士の礼法として、口伝で伝わっていたものです。現在では女性のイメージもありますが、もともとは男性の作法でした。 折形は、折り紙と違い、様々なものを送る際の包みとなります。その数はおよそ3千種類とも言われ、包みを見るだけで中身や格がわかります。なにより、贈り物をする相手に、敬う気持ち・自分のこころをしっかりと込めることができる、優れた日本人ならではの美学があります。 今回で第5回になる「折形講座」のテーマは、夏のお中元に向けてのアレンジで、講師の玉置享玲さんにより丁寧に解説され中元用アレンジの“板の物包み”と言う折形と、“香包み”という折形を学びました。 板の物包みは、水引きをかけるためシンプルな折形です。皆さん苦戦したのが水引きのかけ方。今では印刷された水引きの袋が販売されて手間が無くなっています。先生より、その紅白の意味、形の取り方、向きなどをお聞きしながらの作業では、本来の意味が忘れられているのではないか?ということが感じられたと思います。 板の物包みは、板状の薄く長い形状のものを包むだけでなく、厚みのある箱やお酒などにも応用でき、覚えておくと便利な折形です。 次に挑戦したのは香包み。名前の通り、香を包むための折形ですが、これを「金子包み」(金銭を入れる包み)にアレンジ。先生に質問や確認をし合い、良い集中がつづく時間です。 講座時間2時間で、板の物包みと香包みをやり終え、いただいた参加者の方の感想は、「昔の人は器用やったのか?今は簡単なことですましてしまうが、これは楽しい時間だった」、「やってみる前は簡単にも見えたが、家でさっそく復習をして忘れないようにします」、また、リピーターの方からは「このような考え方があると知っただけでも日常での見方が変わる。また次回を楽しみにしています」などのお言葉をいただきました。 紀南ツアーデザインセンター 〒519-4323 熊野市木本町517-1 tel. 0597-85-2001 fax. 0597-89-3210
>>関連リンク
|
|