3月25日(金)午後7時より、紀伊長島の東長島公民館で「心の教育講演会」が開催された。テーマは『捨てる神あれば、拾う神あり人生っておもしろい〜困難を彫り越えて、車椅子パパ奮闘記!〜」 町長の挨拶の後、アニメ「となりのトトロ」のテーマソングに乗って濱宮郷詞(はまみやさとし)氏が登場。自分がなぜ車椅子に乗って講演をしているのか、父親を亡くした時のこと、サッカー少年だった頃のこと、棒高跳びで華々しい成績を収めていたことなどを話した。また、母子家庭で他の人が持っているものが欲しくても経済的にわがままを言えなかったこと、母子家庭であることも影響して非行に「誘われる」ことが度々あったが誘いに乗らなかったことを、「一生懸命働く母親の後姿を見てきたから」と話した。濱宮氏のHPの中で自身のことを「涙もろい」とあるが、幼い頃の想いや辛かったことなどに触れるときには、こみ上げるものがあるようで、その様子に会場に集まった人たちも引き込まれ、涙する人も多々あった。 車椅子生活の原因となる、棒高跳びの練習中の事故・その後のリハビリについてはもちろんだが、足だけでなく手も指が動かない状態での日常生活についてのエピソードは、身近なものを使った例を紹介したり、自助具を実際に装着して見せたりして紹介。工夫の例を聞く・道具(自助具)を知るだけでなく、カバンからの出し入れは会場の人に助けてもらって紹介するので、濱宮氏の言う「何もかもお世話してあげるのではなく、できないことを少しだけ手伝う」とはどういうことなのかも、会場で実際に見て理解することができた。 講演内容は多岐にわたり、予定の時間はあっという間に過ぎてしまった。濱宮氏は「となりのトトロ」の音楽に乗って退場してしまったが、講演を聞き足りなかった方・聞けなかった方は、HPに講演内容・講演スケジュール・講演依頼方法なども詳しく掲載されているので、ぜひご覧いただきたい。 たくさんの熱いメッセージをいただいたが、個人的に一番心に残ったのは、『誰でも一度や二度は「死にたい」と思ったことがあるでしょう。皆さんの命は確かに皆さんのものです。でも皆さんだけのものではありません。』という言葉。命の大切さを学ばせてもらった。 オフィス濱宮郷詞
|
|