平成23年12月9日(障がい者の日)、熊野市文化交流センター(交流ホール)において、熊野市身体障害者(児)福祉連合会(森岡寛佳会長)主催で、社会参加のひとつとして障がいを負う方もそうでない方も一緒になって、郷土とその歴史を考えこの地方の誇るべき歴史や習俗を学ぼうと桐村英一郎氏を講師に招き講演会が開催されました。 この日は晴天ながら、急な寒波に見舞われ出足が心配されましたが会場は多いに埋まり、古の時代から続く郷土の伝承や人々のつながりなどにロマンを感じながら皆さん熱心に聴き入りった様子でした。 ■同講演会の模様(YouTube動画:14分02秒)
講演を前に行われた森岡寛佳会長による主催者挨拶です。 「皆様、こんにちは。熊野市身体障害者(児)福祉連合会の森岡です。主催者を代表して、ひとことご挨拶申し上げます。私ども、熊野市身体障害者(児)福祉連合会主催の「郷土を考える講演会」に、こんなに沢山の方々にお越しいただき、大変嬉しく思います。 日頃は、私たち身体に障害を負う者に何かと、ご理解ご支援をいただいていることに、高いところからではありますが、心から御礼申し上げます。 今回の企画は、身体に障害を負う者も、そうでない者も一同に会して、私たちが愛してやまない、この郷土の歴史を考えることが、ノーマライゼーション「健常者も障害者も一緒に助け合いながら生きていける社会」の一助になるのではないか、また、郷土の歴史や文化を受け継ぎ護っていくことは、先祖を敬い、人を敬い、人との繋がりが深まり、だれもがお互いを尊敬し助け合う心が生まれてくるのではないか、と考えてのことでした。 休日でもない本日に講演を決めたのは、今日12月9日は障害者週間の最終日、従来は障害者の日と呼ばれていた日です。 私たちにとって大切な本日、私たちの会、創立以来の大行事ともいえるものを皆さまのご理解、ご協力のもとに成功させたいと思ったからでした。 桐村英一郎先生の略歴については、このあと司会者から申し上げますが、元朝日新聞の大幹部記者で、私どもが講演をお願いするのが身の程知らずに覚えるほどの立派な方です。 しかし、あとでお話を聴いていただければ、誰にもおわかりのように、先生はとても謙虚で気さくなお方で、私どもの厚かましい願いを、快く引き受けていただきました。 七月以来、実行委員会を組織して、私たちなりに取り組んできました。途中、あの台風による大災害で、活動も一時停滞しましたが、こんな苦しいときだからこそ、地域の歴史を考えることに意義があると、力を合わせて一層取り組みました。 紀南視覚障害者福祉会、紀南バリアフリー研究会、くまのむつび会、熊野市社会福祉協議会、熊野市民生委員児童委員協議会様には、共催していただきました。 熊野市文化協会、熊野市老人クラブ連合会、熊野市連合婦人会様には、ご後援をいただきました。 お忙しい中、献身的にご協力いただいたたくさんの方々のおかげで、このように盛大に開催することができました。私どもは、この感謝を忘れず、どんなに苦しくても、これからの人生を助け合って生きていく所存です。今後とも、何とぞ、ご理解、ご支援をお願いいたします。」
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