この11月12日(土)に紀北町紀伊長島区島原にある真言密教の古刹、有久寺で柴燈大護摩(さいとうおおごま)・火渡り儀式が行なわれました。 これは例年11月12日に開催され家内安全・交通安全などを祈願する行事です。 当日は朝10時頃から「御瀧神事」として境内から山道を10分ほど歩いたところにある波切不動瀧の綱の架け替えを行うべく山伏姿の行者と参拝者の皆さんが新しい綱を持って奥の瀧まで移動。 皆さんが見守る中、行者によって綱が架け替えられ傍らにお堂がある波切不動明王を参った後、瀧での神事が行なわれ、有久寺の東住職が瀧に打たれながら般若心経唱えました。 その後、境内に戻り柴燈大護摩の準備が始まります。 結界の張られた敷地内で行者達が、行者のいわれを演劇風に演じたり、結界の角や鬼門の方向に向かって弓を射たり斧を振り下ろしたりするなど作法に則った儀式が粛々と進められます。 そして儀式が終わると桧の葉で覆われた火炉に火がつけられ、そのとたん火炉から境内中に白い煙がもうもうと立ち上り、参拝者の皆さんからどよめきの声があがりました。 そして炎の中に護摩木が次々とくべられ家内安全などのが祈願されました。 護摩が片付けられた後、境内の同じ結界が張られた場所で火渡りの準備が始まった。 入口には列が出来、柴燈大護摩と同じように作法に則って儀式進められ、火渡りをするために桧の葉で覆われた薪の様な木が敷かれたところに火を入れると、もうもうと煙を出してそれらが燃える中、東住職がその周囲をまた刀を用いて清めまた人が渡れるように火を周りに分散させました。 そしてまず最初に住職そして行者が渡った後に、参拝者の火渡りが始まりました。年配者や子どもは行者らに手を引いてもらってゆっくりと渡り今後の健康や家内安全などを祈願しました。 最後には餅まきが行われ。心地よい日差しの中、有久寺境内は、たくさんの人でにぎわった。
■儀式の模様(スライドショー) ■火渡り儀式(YouTube動画)
■御瀧儀式(YouTube動画)
■柴燈大護摩(YouTube動画)
動画のURL:http://
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火渡り儀式では大人から子どもまで願いごとを祈願しながら渡りました |
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最初に境内の奥にある波切不動滝の前の綱が張り替えられ |
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柴燈大護摩の儀式では火炉に火がつけられると一斉に煙がでました |
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