この10月16日(日)に紀北町海山区の引本浦で江戸時代からつづく豊漁と海上安全を祈願する、引本神社の秋の例大祭「関船祭り」が行われました。 この祭りは熊野灘の海賊を取り締まったと言われる関船を担ぎ町内を練り歩くところからこの名前がついたとされます。 当日は朝10時に引本神社で神事が行われたあと、11時頃から白装束に身を清めた男衆約40人が、引本浦の町内を勇壮に練り歩きます。 レポーターは13時半頃に引本浦の町にお邪魔した時はちょうど関船が町内中心部の本町の祷屋前で男衆が休憩をしているところでした。 その後、14時頃から台車に乗せた関船を動かし本町から仲町、小学校前を通り西の端に当たる津呂町まで町内を巡行します。そして、折り返し地点となる津呂町で一旦、関船から台車を外し、肩に幾重にもタオルを詰めてまるでアメリカンフットボールにようになっている男衆達30人ほどが一斉に関船を肩に担ぎ大きく揺さぶり、そして50mほど担いでみせます。 その後、再び台車に関船を乗せて巡行し小学校前を過ぎた本町通りにつくとここからは台車を外し、50mほど関船を担いでだんじりのように疾走し場を盛り上げ、その勢いで神社の鳥居まで関船を担いでいきます。 男衆が関船を担いで疾走するたびに周囲の観客からは声援が贈られました。 そして鳥居前で10分ほど休憩してから、いよいよ男衆に担がれて神社の境内に関船が入ると、男衆達は最後の力を振り絞り、関船を大きく上下に揺さぶったりさらに、見せ場としてその場で関船を回転させたりするなどの練りを奉納します。 それら勇壮な男衆の練りに神社にいた見物人からは歓声あがっていました。 最後は関船から1俵ほどの紅白のお餅がまかれ無事、祭りは終わりました。 ■神社境内での最後の練りの模様(YouTube動画)
■関船巡行〜神社手前で担いで疾走(練り)の模様(YouTube動画)
■関船祭りの模様(スライドショー) ■引本浦地区内・関船巡行ルート より大きな地図で 関船祭 関船巡行ルート(聞き取りによる) を表示
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最後の引本神社境内での練りの模様。最後の力を振り絞って関船を回転させます。 |
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各ポイントや最後、神社前では関船を担いで疾走します |
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