第23回目を迎えた「紀和の火祭り」が、熊野市紀和町小川口・北山川河川敷を利用した会場で8月6日(土)午後6時から開催されました。 毎年「柱まつり」、北山砲、打ち上げ花火等が楽しめる夏祭りとして行われており、今年はお天気にも恵まれ約3000人が訪れ、山里でおこなわれる祭りを楽しみました。 「紀和の火まつり」は一時途絶えていたが、平成元年に復活させたお祭りです。 メインの「柱まつり」は、高さ約20メートルの柱に取り付けられた「竹籠」をめがけて、玉入れの要領で燃える松明の紐を回しながら投げ入れる昔から受け継がれている伝統行事の一つです。 会場では、地元商工会や紀和町ふるさと公社による生ビールやかき氷、おでん、焼きそば、金魚すくいなどの屋台が並び、訪れた人が列を作って買い求めていました。 祭りは、子ども柱まつりから始まり、コーラ早飲み大会、よさこいソーランteamS-WAVEによる踊り、アフリカンドラムス&ダンス・イサトによるアフリカ太鼓とダンスのステージがおこなわれ、かがり火が点火され、この祭りの一つの名物「北山砲」が炸裂し、紀和瀞流太鼓の演奏がおこなわれ、メインの「柱まつり」が始まりました。 紐に松明をくくり付け、それを回しながら火を大きくして、柱の上にあるかごに入れるのを競います。 今年は、地元の方が見事に命中させ、火を灯しました。 最後は打ち上げ花火と、北山川に大きく流れるナイアガラ花火が夜空を明々と照らし、訪れた人を魅了しました。 ※写真提供:吉野熊野新聞社様 ◆第23回 紀和の火祭り プログラム 18:00 夜店開店 18:30〜 子供柱まつり 18:45〜 コーラ早飲み 19:05〜 よさこいソーランteamS-WAVE 19:20〜 アフリカンドラムス&ダンス・イサト 20:00〜 市長あいさつ 20:10〜 かがり火点火 20:15〜 北山砲 20:20〜 瀞流太鼓 20:45〜 柱まつり 21:15〜 打ち上げ花火 ◆関連リンク ●2010年 紀和の火まつり ●2008年 紀和の火まつり ●2007年 紀和の火まつり ●東紀州百科事典>>紀和の火まつり 北山砲を再現した迫力ある花火 江戸末期、天誅組(尊皇攘夷派)の挙兵が8月17日で、五条(奈良県=当時は天領<幕府直轄地>)の代官所に攻め入りました。ところが翌18日に政変が起こり(このときに新撰組の名前がつきました)、大義名分を失った天誅組は南下しました。その時、熊野の住民は反乱勢力の進入を阻止しようと、北山川に木でできた大砲を据えて待ちかまえました。 結局、天誅組は南下してこず、準備した大砲も使うことなく朽ち果てましたが、その時の木で出来た大砲を地域活性化のため、復活させました。
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祭り最後のナイアガラ花火【写真提供:吉野熊野新聞社】 |
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