3月13日(日)紀伊長島町下河内の中原集会所付近で、里山体験イベントが開催された。寒波がぶり返し、時おり小雪の散らつく寒い一日だったが、訪れた人たちは、人気のそば打ちをはじめ、お目当ての体験メニューや試食コーナーを楽しんだ。 子どもたちは里山の勉強会として企画されたネイチャーゲームを楽しんだ。里山のごく限られた場所に隠された人工物を探すゲームでは、子どもだけでなく引率のつもりだった大人たちも必死に探し始めた。ライターや人形などは全員が発見できたが、さりげなく置いてあるマツタケ・イガグリなどは見落とす人が多かった。 竹とんぼ作りの前に、二重羽や羽と軸が分かれて飛ぶタイプなど、珍しい竹とんぼも実際に飛ばして紹介された。作ったのはシンプルな一重羽タイプ。よく砥いだナイフを使うため、ナイフの持ち方や手の動かし方もレクチャー。慎重に作業をしたため少々時間はかかったが、完成した子どもから飛ばし始め、広い畑地に子どもとトンボが舞った。 大人気のそば打ち体験は、親子や夫婦の予約でいっぱい。本格的な水回しも工程に入っており、微妙な水加減に参加者も指導者も真剣なまなざし。そば打ちはハマって凝り始め、ついには脱サラで蕎麦屋になってしまう人も少なくない。今回も将来はそば打ち名人?という人がチラホラ・・・。江戸時代に建てられた旧家の庭で、試食の打ちたて茹でたてのおろしそばをいただいた。景色がさらに美味しさを引き出してくれるようだ。 この庭で、地元の太鼓と笛のグループ“賀楽田”による演奏も行なわれた。里山に響く音は、何の障害物もなく天にも届きそうだ。都会では味わえないような澄みきった広い空間を感じさせてくれた。 試食のそばたい焼きは、チョコ・ホワイトチョコ・納豆の3種。特に納豆は男性に大人気。そばケーキは写真を撮るのも忘れて食べてしまいました。もちろん美味しかったです。 「春のひとときを楽しむ」と言うより「春を早く呼び込む」美味しく楽しい里山の一日だったように思う。
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