4月22日(金)、紀北町で「美し国おこし・三重」銚子川流域拡大座談会が開催され、約70名の人が参加しました。『銚子川を日本一の川にしたい!〜きいて、みて、みんなで考えよう〜』と題したこの催しは、NPO法人ふるさと企画舎と「美し国おこし・三重」実行委員会の共催によるもので、「病んだ川を治し癒す男」と呼ばれる、近自然工法の第一人者の福留脩文氏を招き、基調講演・現地研修・座談会の三部構成で実施されました。 福留氏による基調講演は「自然豊かな水辺づくり」の演題で海山公民館研修室で行なわれ、全国各地で実践してきた事例をスライドを使って紹介されました。病んだ状態の画像と、具体的にどのような目的でどの位置にどのような工法で処置をしたのか、画像と図解による説明があり、その後の治し癒された川の状態も紹介がありました。前日入りした福留氏が到着直後と当日の朝にご覧になった銚子川の画像も取り込んで説明があり、参加者は身を乗り出してスライドに見入っていました。 現地研修はキャンプinn海山に移動しました。参加者からは銚子川に対する具体的な質問があり、福留氏からは目の前の川の堆積している砂利や石の状態、水の流れなどを指差したり身振り手振りを交えて、詳細な説明や提案がありました。 『銚子川をみんなで日本一の川にしよう!』がテーマの座談会は、キャンプinn海山の木工アート広場で、参加者全員が8グループに分かれて「日本一の川とはどんな川か」「すぐにできること、一人でもできること」「みんなでならできること、技術があればできること」「(夢でもいいから)やりたいこと」などを話し合いました。銚子川や他の川で活動をしたり、水や環境に関心のある人や団体、銚子川漁協・行政、などさまざまな分野からの参加者が活発に意見交換をし、福留氏も各テーブルを周り、様子を見たり時にはグループに入り込んで、大いに盛り上がりました。 銚子川を大切に思う人たちが、これからさらに「一人でもがんばれる」、「みんなが一緒ならもっとがんばれる」と、大きくつながっていく大切な一歩になった一日でした。 (画像提供:道畑氏)
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