JR熊野市駅前にある熊野市文化交流センターの開設1周年記念イベントとして、3月8日(火)・3月9日(水)の両日、同センター多目的ルーム・研修室1において、一人息子を悪質な交通事故で失った母親が、より刑罰の重い「危険運転致死傷罪」の新設に向けて奔走する実話を基にしたヒューマンドラマを映画化した『0(ゼロ)からの風』( 後援:国土交通省 )の上映と被害者の等身大の人型、遺品の靴、ポートレートなどを展示する巡回展覧会のミニ・生命のメッセージ展( 後援:内閣府・文部科学省 )が、三重県熊野保健福祉事務所・特定非営利活動法人いのちのミュージアム主催により開催されました。 「生命(いのち)のメッセージ展」とは、殺人・悪質な交通事犯・いじめ・医療過誤・一気飲ませなどの結果、理不尽に生命を奪われた犠牲者が主役のアート展です。 「命の重さ、尊さ」を訴え、犯罪のない社会を創造し、未来の命を守る事を目的としています。 犠牲者の発する声亡きメッセージを受け止めてくだきる来場者も又主役なのです。 訪れた会場には、高校生から大人まで、犠牲者の等身大の人形パネルの前で、写真とメッセージ、遺品の靴を静かに見つめ、一人一人のメッセージを受け取る姿がありました。 何よりも尊いとされる命ですが、メッセージには余りにも軽く扱われる命の無念さが伝わってきます。 この生命のメッセージ展の持つ大きな意味、未来につながる命を守ることは、降り掛かってからでは遅すぎる事の私たちが住む社会の理不尽さを突きつけられているように思えました。 ■映画 0(ゼロ)からの風 監督:塩屋俊 上映時間: 111分 出演:田中好子・杉浦太陽 ・豊原功補 ・袴田吉彦・田口トモロヲ ほか 〜母親の深遠なる愛が法律を変えた?実話に基づく感動のストーリー〜 念願の早稲田大学に合格して、入学式を終えた8日後、無免許、飲酒運転、車検切れの暴走車にはねられて19歳の若さで亡くなったひとり息子。加害者は免許失効中、泥酔状態、3度目の事故にもかかわらず、「業務上過失」で刑期はたった5年。刑の軽さに疑問を感じた母は、「命の重さ」を法律の中に反映させて欲しいと、「悪質な交通事犯の厳罰化」を求めて、仲間の人達と「危険運転致死傷罪」の新設を成し遂げ奔走した実話を基にした映画です。 田中好子さん演じる主人公は、「生命のメッセージ展」代表を務める鈴木共子さんがモデルです。 映画の中では「生命のメッセージ展」のシーンが登場し、メッセンジャー全員の名前が出演者として紹介されていますので、最後のエンドロールまでご鑑賞ください。( 後援:国土交通省 ) ■鈴木共子氏のプロフィール 神奈川県生まれ、造形作家。 生命のメッセージ展代表、2009年6月より特定非営利活動法人いのちのミュージアム代表理事を兼務。 一般市民による初の法改正となった「危険運転致死傷罪」の新設に尽力。 アートを通していのちの尊さを伝え続けられています。 ■今回おこなわれたプログラム ( 入場無料 ) 3月8日(火) ◆ミニ・生命のメッセージ展 : 11時30分〜21時 ◆0(ゼロ)からの風 上映時刻 13時30分〜15時20分、18時30分〜20時20分 3月9日(水) ◆ミニ・生命のメッセージ展 : 9時〜19時 ◆0(ゼロ)からの風 上映時刻 10時〜11時50分、13時30分〜15時20分 主催:三重県熊野保健福祉事務所・特定非営利活動法人いのちのミュージアム 共催:熊野市教育委員会・御浜町教育委員会・紀宝町教育委員会・熊野市・御浜町・紀宝町 後援:内閣府・文部科学省・国土交通省・三重県警察本部・三重県教育委員会 関連リンクのご案内 「いのちのミュージアム」の映画のページ ■映画『0(ゼロ)からの風』予告編動画ページ(YouTube動画)
命のメッセージ展 いのちのミュージアム 熊野市文化交流センター
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