3月8日(火)午後1時より、紀伊長島町東長島公民館において『世界遺産熊野古道シンポジウム』が開催された。 【コーディネーター】宗田 好史《京都府立大学助教授(国際記念物遺跡会議(イコモス)理事)、【シンポジスト】(五十音順)池田比早子 NPO海虹路(エコロ)代表、植野めぐみ フリーガイド、小倉 肇 紀伊長島町教育委員会教育長、田中 利典 総本山金峯山寺執行長、花尻 薫 熊野古道語り部友の会会長、速水 亨 速水林業代表。(敬称略) 参加者は、行政、熊野古道の語り部、各峠の保存会、林業関係者をはじめ、熊野古道に関心を持つ人々など、幅広い分野から集まった。 「世界遺産登録された熊野古道をどう守り、どう活かすか?」と題して、「価値に気づく」「保全に努める」「伊勢路を結ぶ」の3つのテーマについて、シンポジストの意見を聞くことはもちろん、事前に取りまとめたアンケート、会場で募った意見シート、参加者に挙手で意見を求めるなど、さまざまな手法で意見が交わされた。 ティータイムも単なる休憩ではなく、意見交換会として設定されており、シンポジストも交えて、東紀州地域ならではの菓子や飲み物を楽しみながら、和やかに意見交換がなされた。 個人的には、「何を守るのか?」という問いかけに虚を衝(つ)かれ、「文化財と文化の違い、文化とは」の説明に目からウロコが剥がれ、最後に「地元の理解・気付きについて」『他所から熊野古道・東紀州地域を訪れる人が感動したり厳かな気持ちになったりすることについて、東紀州に住む人は、あまりにも日常的であるため気付きにくい。しかし、日常だからこそ気付く機会に恵まれていることは確かであり、実際に気付きつつある。気付いたら伝えることが大切。』という話に納得させられて、4時間のプログラムはあっという間に終了した。 熊野古道アクションプログラム
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シンポジスト 植野氏(最年少語り部・熊野古道全ルート踏破!) |
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フレッシュジュースを準備するカフェCReAMのスタッフ |
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