NPO法人ア・ピース・オブ・コスモス(APOC)では各方面で活躍するアーティストが紀北町に滞在して作品を制作する「アートインレジデンス」の試みを行っています。そこでJR紀伊長島駅前の三重きほく生活体験施設ゆうがく邸において絵画や空間アートを手がけるアーティストの奥まゆみさんがこの9月11日から滞在し、2週間程度かけて熊野古道をはじめ東紀州地域の自然、史跡などを巡り感じたことを題材に制作された作品展「MAYUMI OKU Certainty,Uncertainty 奥まゆみ ーたしかで ふたしかな もの」が同邸1Fギャラリースペースにて9月29日(水)から10月2日(土)までおこなわれました。 レポーターは最終日の10月2日のお昼頃にお邪魔しました。 会場には2つの空間アート作品が展示され、一つは尾鷲ひのきシートを用いて、彼岸花など近くでとれた草花をそのままくくり付けて円形に吊したモノで、天井からのライトが作品を照らし地面に敷かれた石の周辺をひのきシートの影が映し出される様子が幻想的でした。 また草花は特段加工をせず採取したそのままをくくり付けてあるの最終日には大半がしおれ、枯れて始めていたのですが「時間の経過もまた作品の一つ」として作品に時間による変化も表現されていました。 またもう一つは、丸椅子を中心にその周りをまるでカーテンのように円形に覆った白い布に、滞在中にスケッチした東紀州の自然や景観、動植物を元に描いた絵が描かれ単に外から鑑賞するだけでなく、丸椅子に座って中から360度回転して鑑賞することができ、実際に座って回ってみるとアニメのように描かれた絵が動く感じを受けました。 今回の作品展では古民家を改築した趣のあるゆうがく邸の雰囲気を活かして非日常的なアートの空間が作り出されていました。 ※関連リンク 奥まゆみ公式サイト まゆみさんブログ ブログ「cafe scale の小さな世界」記事
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尾鷲ひのきシートを用いた作品では地面に映し出された影が幻想的でした |
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もう一つの作品は滞在中にスケッチした東紀州の自然や景観、動植物を元に描いた絵が描かれ |
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外からだけでなく丸椅子に座って中から見ることもできます |
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