神川グリーン・ツーリズムモニターツアーvol.1『さくら咲く里めぐりと草木染体験』が4月4日(日)に熊野市神川町内で開催されました。 『神川みんなの「がっこう」ぷろじぇくと』の初イベントとして、また、『神川グリーン・ツーリズムモニターツアー』の第1弾として、『さくら咲く里めぐりと草木染体験』ツアーが開催されました。 とても春らしい晴天と暖かな日曜日に恵まれて、熊野市、尾鷲市、紀北町などの東紀州エリア内から9名、津や東員町など三重県北部から6名、大阪から1名、の16名の方が参加しました。 このツアーは、今後NPO法人熊野ふるさと倶楽部で展開するツアープログラムの定番化と充実を目指してのモニターツアーであり、また、熊野市神川町の休校中の学校校舎を活かしていくプロジェクトの始まりと位置づけられて開催されました。 今年で23回目を迎える「神川ふれあい桜祭」との同時開催で、開花が早かった今年の桜ですが、花冷えの日が続きこの日まで持った美しい花と、青空と太陽のおかげで、主催者、参加者共に楽しくツアーを開催することができました。 ツアーは午前10時スタート。桜祭りの会場で「神川小唄踊り」など少し見学してから、熊野の素朴な里の風景が残る、神川町内のウォーキングに出発しました。 神上川の筏師の話、田んぼや家、道の石垣、畑に育っている高菜(名産・めはりずしに使う)、鶏を飼っている家や、井戸のある家、そして灰窯・・・。都市部から来た人にとって、とても新鮮な光景が続きました。 「城山」という小さな山の中腹にある、嶺泉寺に到着し、今日の案内をしてくださる、生まれも育ちも神川の、お母さんと合流しました。 お母さんの案内で、素敵な小道へ。桃源郷のような風景に、みなさん心を打たれていました。さらに歩きながら、午後の草木染で使うための、「ヨモギ」と「ホトケノザ」を採りながら歩きました。 そして神川が生んだ日本のドキュメンタリー写真の父、田本研三氏の生家跡に立ち寄りました。 田本研三氏は幕末、北海道へ渡り、写真技術を学び写真館を設立、北海道開拓団やアイヌの生活など、歴史・民俗的に貴重な写真を残しました。 教科書でよく見た、かの新撰組副長・土方歳三を始め、幕末の志士の肖像写真を撮ったことで有名です。 再び桜祭り会場へと戻り、元の方がツアーのために「もちつき体験」を準備してくれて、昔ながらの杵で餅つきを体験しました。 「トチもち」と「ヨモギもち」をつき、その場であんこを入れて丸めていただきました。 午後はいよいよ、「みんなのがっこう」へ行き、神川町の「藍染工房そめやなないろ」さんご夫婦の指導による草木染体験をおこないました。 1人1枚のハンカチと、これからこの「みんなのがっこう」で使うテーブルクロスに、絞りを入れて染めました。 テーブルクロスは杉皮で、ハンカチは、みなさんで収穫した「ホトケノザ」の染液に、糸やゴムで絞りを入れたハンカチを入れて、ぐつぐつ煮込み染めて行きました。 それぞれに、個性あふれる素敵な作品ができ、杉皮で染めたテーブルクロス、2枚できました。 桜の色を濃くしたような、美しい色合いのテーブルクロスに仕上がり、これから、この「がっこう」で使わせていただきます。 これからも、いろんな里めぐりの体験がおこなわれます。 NPO法人熊野ふるさと倶楽部の活動を、ぜひチェックしてください。 ■関連リンク NPO法人熊野ふるさと倶楽部 StaffのBlog NPO法人熊野ふるさと倶楽部
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日本のドキュメンタリー写真の父、田本研三氏の生家跡 |
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「藍染工房そめやなないろ」さんご夫婦の指導による草木染体験 |
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