この地方出身の書道家・中道春陽先生と主宰する陽心社熊野支部による作品展が2月23日(火)〜2月28日(日)まで、熊野市文化交流センター(熊野市駅出て右)で開催されています。 中道先生は、日展特選や世界学術文化功労章などの受賞歴があり、日本を代表する書道家のお一人です。 現在数えの90才になられた中道先生ですが、50才まで木本高校で書道教員を努めたこともあって、会場には中道先生に習った地元の方が多く訪れ、懐かしそうにお話をする光景が見受けられました。 今回の展示会には、51点の作品を出展し、そのうち30点程が新作を発表しています。門下生からは地元熊野、尾鷲市、紀北町、奈良市、京都市や横浜市から28名が出展し、屏風や掛け軸など見応えのある作品展示となっています。 この地方での、中道先生の大規模な作品展としては、約20年ぶりのことで、中道先生の心の作品に多く触れることが出来ます。 中道先生の書の原点は、自然を元にして考え、既成の形にとらわれず、感動を与える動き、活きている線、無理のない動きで逃げたり追いかけたりしながら喧嘩しないように、繊細さや大胆な動き、空間をうまく使うことにより、自然と一体となった心地よい作品づくりにあります。 無理のない調和された動きを感じさせる書は、私たちの心を打ちます。 また、この地方には多くの中道先生の書が、石碑になったり、展示されていたりします。 例えば、花の窟・本居宣長歌碑、三重県木本高等学校正門の文字、市木一里塚、御浜町役場、御浜町中央公民館の文字もそうです。 熊野古道関連の文字も多く、知らず知らずのうちに先生の書に触れる事ができる地域で、書の文字を訪ねて回っても楽しそうです。 作品展の最終日28日(日)のみ16:00まで それ以外は、10:00〜19:00まで作品を見る事ができます。
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