この10月18日(日)に紀北町海山区引本浦で江戸時代からつづく豊漁と海上安全を祈願する、引本神社の秋の例大祭「関船祭」が行われました。 この祭りは熊野灘の海賊を取り締まったと言われる関船を担ぐところからこの名前がついたとされます。 10時に引本神社で神事が行われたあと、11時頃から白装束に身を清めた男衆約40人が、引本区内を勇壮に練り歩きます。 レポーターは13時半頃に引本浦の町にお邪魔しすると、ちょうど関船が中心部の本町の通りにやってくるところでした。その後、本町の角を過ぎたところで関船を動かしていた車輪を外し、肩に幾重にもタオルを詰めてまるでアメリカンフットボールにようになっている男衆達30人ほどが一斉に関船を肩に担ぎ大きく揺さぶります。 その後、各ポイントで同様に練りをした後に引本小学校前の通りに出ます。ここから関船の練りはいよいよクライマックスへ向かいます。 まず小学校前の通りでは太鼓にあわせて関船をだんじりのように100mほど走って引っ張り、その後もとの場所に戻します【動画】。 これを2回ほど繰り返したあと引本神社へ向かいます。 引本神社では男衆達が最後の力を振り絞り、関船を大きく上下に揺さぶりさらに、見せ場としてその場で関船を回転させます【動画】。勇壮な練りに神社にいた見物人からは歓声あがっていました。 そして激しい練りが終わると、餅まきが始まり関船の上からたくさんの餅が境内に投げられました。 ■関船巡行ルート
より大きな地図で 関船祭 関船巡行ルート(聞き取りによる) を表示 ■関船祭りの模様〜小学校前通りでの練り(YouTube動画)
■関船祭りの模様〜最後の神社での練り(YouTube動画)
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重い関船を担ぐべく肩にタオルなどが詰められています |
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