紀伊長島町下河内の下河内観音堂で2月3日午前11時から、初午行事として厄落としの祈祷が行なわれた。 この観音堂は天保年間に村の氏寺として建てられ、堂内には町の文化財にも指定されている、石仏聖観音像が安置されている。普段は訪れる人も少なくなっているが、地区出身で厄年を迎えた人たちが祈祷を受けるために帰省するなどして、年に一度のにぎわいをみせた。 この地区では最近少なくなった、お金をまく習慣がまだ残っている。厄年の人たちは前日の夜、堂内で厄年にちなんだ金額(33歳なら33円・330円・・・、42歳なら42円・440円・・・)をまく。訪れた厄年以外の人たちに、少しずつまいたお金(厄)を拾ってもらい、少しでも災難から逃れようというもの。 12時からは餅まきが行なわれ、十須光雲寺の鼎正信住職らの手によって、一俵(60キロ)の餅がまかれた。
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