平成17年1月29日と30日に「第6回熊野古道仮装ウォーク」が行われました 。 1月30日(日)「鵜殿村浜街道コース」の模様をお伝えします。 前日の温かさからうって変わり、曇り空で寒い朝でした。 しかし参加者の方は「歩くと温かくなるから大丈夫!」ととても元気です。 語り部の大野さん、谷口さんのあいさつのあと、軽く体操をしてさあ出発! JR鵜殿駅からスタートし、まず梶鼻の大岩が見える浜へ向かいます。 海に島のような岩があるのですが、大野さんの子供の頃は砂利浜が浸食されていなかったため歩いて行けたとのこと。 昔中州があり造船所があったと言う鵜殿港、航海安全祈願に立てられた宝篋印塔(ほうきょういんとう)から港町に見られる細い石垣の路地を抜けていきます。現在も生活道として利用されていますが、車が入れない路地を一歩入ると昔の風景が少しながらも残っており、改めて歴史の深さを感じさせられます。 10時すぎ頃、鵜殿神社へ到着。曇り空もはれ、温かくなってきました。 裏にある山を登っていくと、珍しい「掻き上げ式土塁」でつくられた跡が残る「鵜殿城跡」に着きます。その道沿いからは鵜殿神社のご神体である「岩」が見られました。 矢渕中学校の上に位置する古道を進むと熊野水軍の将、鵜殿氏一門の墓の前を通ります。苔むした敷地内はとてもきれいに掃除がされ、子孫や信者の方々により守り続けられています。 山道を降り、昔参拝者が「速玉大社がもうすぐ近くだ!』と心を躍らながら歩いたといわれる熊野川沿いを歩き、渡し船のような船で熊野川を渡りました。新宮大橋の下を通り「川丈(川端)街道」独特な形の岩の島の美しさに一同感動! 河原でお昼休憩の後速玉大社で熊野の振興と、「心」を中心とする曼荼羅の説明がされ、みなさん聞き入っていました。 そして神倉山ゴトビキ岩へ・・・最終目的地です。 2月6日に行われる有名な、がけのような急な石段を松明を持った男衆が駆け下りる「お灯祭り」の舞台となる神倉神社に向かいました。 最も急なところでは45度もあるといわれる、とても急な石段に気をつけながらゴトビキ岩を目指します。 せっかくここまで来たのだから・・・とみなさん頑張って登きりました。 ご神体のゴトビキ岩でお祈りをし、新宮一面、熊野灘まで見渡せる景色を目にして、私は苦労(石段はちょっときつかった・・・)が報われた思いがしました。熊野の歴史を知り、そして将来に伝えていくことは大事な事と感じた一日でもありました。 最後に参加したみなさんスタッフの方々、そして語り部の大野さん、谷口さん本当にお疲れ様でした。ありがとうございました。
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