この3月29日(日)、東紀州の地域紹介ツアーを実施している「くまの体験企画」(内山裕紀子代表)が主催の、第16回紀伊半島みる観る探検隊「哀愁の矢の川峠」が開催されました。 案内人は尾鷲市野地町在住で矢ノ川峠を調査研究している福田晃久さんです。 まず熊野古道センターに集合し、福田さんから明治時代〜昭和までの矢ノ川峠の歴史について話を聞きながら、日本初の旅客ロープーウェイ「安全索道」や国鉄バス、茶屋などの画像を見ました。トラックが車輪を溝に落として困っている貴重な画像などが映し出され、参加者は熱心に見入っていました。 スタッフの車で矢ノ川旧道へ移動し、記念碑や南谷大橋、ループ道の「矢ノ川隧道」などを順に見学。矢ノ川隧道の手前で車を降り、ライトを点灯した車と共に歩くと廃道が蘇ったかのような雰囲気に包まれ、参加者から歓声が上がっていました。その後、少し歩いて安全索道の駅跡、明治道、車の転回所跡などを見学しました。参加者は「昭和のバス道だけではなく明治時代からの移り変わりがよくわかった」と話していました。 眺めの良い場所で昼食の後、矢ノ川峠の茶屋跡に到着。当時の茶屋の様子や暮らし、エピソードなどの話を聞きながら散策しました。この日は晴天に恵まれ、峠から眺める尾鷲湾や三木里方面の景色を満喫! 国鉄バスに乗り矢ノ川峠を越えたことがある参加者は「とても懐かしい」「歩いては来られないが、当時のように車で来られて詳しい話も聞けて良かった」と話していました。 今回のツアーはスタッフの車で矢ノ川旧道のスポットを回るため限定10名で行われ、主に尾鷲市内からの参加者が集まりました。 申し込みや問い合わせが多かったため、キャンセル待ちの人を対象に19日、同ツアーを再度開催予定です。 次の第17回みる観る探検隊は、大紀町錦の「姫越山に新緑を訪ねて」を予定しています。 【お問合せ先・情報提供】 くまの体験企画 内山裕紀子(電話:090-7865-0771)
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矢ノ川峠にて。原付バイクで訪れている人がいました! |
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