2月22日(土)に、くまの体験企画の主催で第15回紀伊半島みる観る探検隊「元盛松の集落跡を訪ねて」が開催されました。 昨年開催した「第7回 紀伊半島みる観る探検隊 廃村の元盛松探訪」が定員超えで人気となったため、再度同じ内容での開催となりました。今回も20名を募集したところ、紀北地区の人々を中心に50件以上のお問合せやお申し込みがあり、地元での関心の高さを感じました。 元盛松は、昭和4年に尾鷲市三木浦町へ全戸移住して廃村になりました。元盛松に住んでいた人々は、荒磯に面した限られた土地で、細々とした山稼ぎや、人力による山越えで運んだ物資に頼り、困難な生活を続けてきました。 移り住んだ人々の子孫にとって、先祖が暮らしていた元盛松には特別な想いがあります。祖父が元盛松出身という奥地啓吾さんもその一人で、自分のルーツがある元盛松を大切にしたいと調査や保全活動を続けています。 奥地さんの案内で、元盛松へ続く道の分岐の二又峠から約20分で入口にたどり着きました。この道が、子供たちが三木浦の小学校へ通う通学路だったことや、石垣の上に造られた広場が運動場の跡であること、子供たちが跳び箱代わりにして遊んだ丸い石、お寺が分教場だったことなど、元盛松の人々の教育に対する思いが伝わるお話を聞きました。 地名の語源になったという朽ち果てた松の木、石垣が見事な下地地区と奥地地区、庄屋屋敷跡、鏡神社跡、小さな船着場跡などを回り、奥地さんのお話を聞いていると不便だった当時の暮らしが目に浮かぶようでした。 あなたも自分のルーツを探る旅に出かけてみませんか。 【お問合せ先】 くまの体験企画 内山裕紀子 専用電話:090-7865-0771 ホームページ http://kumanokodo.info/ 【レポート情報提供】くまの体験企画
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