この2月11日(水・祝)にくまの体験企画の主催で第14回紀伊半島みる観る探検隊「絶景の井田みさご峠 〜みさご岩から狼煙場を探しに行こう〜」が開催されました。 熊野古道は峠越えのイメージが強いですが、南牟婁郡紀宝町井田(道の駅ウミガメ公園から新宮市方面へ)の浜街道は比較的平坦で、見晴らしの良い高台を歩き、史跡など見どころが多いお勧めのコースです。 今回は紀宝町井田の浜街道から逸れて、真上の山手を越える「みさご峠」を歩き、「みさご岩」や今年の干支の岩「牛の背」からの絶景を楽しみながら、江戸時代の史跡「狼煙場跡」を探索する“浜街道ええとこ取りツアー”です。 午前9時に紀伊井田駅集合。晴天に恵まれ絶好のウォーキング日和です。レクチャーの後、紀宝町在住の語り部さんの案内で、浜街道を歩いて登山口を目指します。「井田の一里塚跡」「横手延命地蔵」などの史跡を見学しながら歩いて行くと「狼煙場跡」の看板がありました。 鎖国をしていた江戸時代、異国船を見張る「遠見番所」が設けられ、そこからの連絡方法は狼煙を用いていました。異国船を見つけると番人が狼煙を上げて、次の狼煙場へと知らせて行きます。 電話などが無かった時代、狼煙場は広い地域をつなぎ連絡する施設として、とても大切だったのです。 みさご峠からは御浜町萩内ひわ山と新宮市高森山に連絡していました。 現在、みさご峠の狼煙場はどこにあったのかはっきり判っていません。いざ、狼煙場を見つけに出発! 30分ほど登ると快適な尾根道になりました。途中、空中に張り出したような岩が。「うわぁー!」「ひゃ〜!」という参加者全員の声。ここが「みさご岩」で眼下に広がる七里御浜、真下には井田の町、どこまでも広がる熊野灘・・・素晴らしい絶景を楽しむことができました。 尾根道を歩いて行くと平らな広場がありました。「ここが狼煙場跡?」「あっちの石がそうかも」「番人の小屋があったのかな?」と、あちこち探す参加者たち。尾根道沿いも怪しい・・・と疑い出したらキリが無く、近くにある石が全て狼煙場のように見えてきます(笑) 歩き続けて三角点を過ぎると目の前に低い石組みが!さて、これが狼煙場跡なのか、確定は出来ないまま「牛の背」に到着。名前通り牛の背中のような大岩の上でお弁当を食べました。 みさご峠道を経て井田の町へと下り、七里御浜で休憩。ホットコーヒーと語り部さんの奥様手作りのケーキをご馳走になり、心も体も温まりました。語り部さんを囲んで地元の話を聞きながら質問タイム。和気あいあいとした時間が流れ、記念撮影をして解散しました。 ここが狼煙場だ!とは断定できなかったけれど、ここかもしれない・・・と探して夢を膨らませ、語り部さんを囲んで参加者それぞれの地域の夢を語り・・・狼煙場の伝達のように市町の区分を越えて交流が続きますように。 【レポート情報提供】くまの体験企画
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