熊野市明日を拓くふるさと創生協議会の「明日を拓く人づくり事業」の補助を受けた紀南災害時医療救護普及会(会長・山本訓生紀南医師会長)主催の全4回からなる災害時医療救護研修会の第3回目の研修が、1月31日(土)午後、熊野市保健福祉センターにおいて開催されました。 最初に司会進行の寺本クリニック院長 寺本 泰 医師が、本日の予定を説明。続いて、三重大学医学部附属病院 救急部 石倉 健 助教が、未曾有の災害が起こった時、想像を絶する数多くの被災者の中からひとりでも多くの受傷者を助けるため、どの患者から治療するかという治療の優先順位を決定するトリアージについての意義と方法を解説しました。 その際、遊木自主防災会の濱中康会長が、トリアージタッグ(災害などで同時に多発した負傷者の負傷程度による治療優先度を示す認識票)の配備について質問。紀南医師会の平谷一人医師(熊野市立荒坂診療所長)が、「熊野市全市的にまだ行き渡ってはいないが、早急に行政の方で順次配備してもらいます」と説明しました。 その後、三重大学医学部附属病院 救急部副部長 畑田 剛 講師の指導のもと、本物のトリアージタッグを使って、トリアージ救護班、被災者役に分かれ実技演習しました。 実技は、9組に分かれている参加者を1〜3組と4〜9組の2組に分け、1〜3組がトリアージ救護班を、残りが被災者役を担当しました。参加者は、被災者役を2回、トリアージ救護班を1回体験実技しました。実習も2回目、3回目と数を重ねる内に被災者役は、「我先に助けてくれ」とリアルな演技で行い、それに惑わされる事なくトリアージ救護班は、色別担当や、トリアージ担当、タッグ記入担当、本部への連絡担当と役割分担し効率的な活動(訓練)を行いました。 実習終了後、三重大学医学部附属病院 救急部長 武田 多一 准教授が、「傷病者を緊急度・重傷度によって分類し、治療・搬送の優先順位を決める「トリアージ」という作業を都合3回の練習で、毎回、負傷者の内容を変更したり火災が発生等の想定にも機敏に対応して頂きありがとうございました。訓練を重ねる内に、何が良かったか。何が不備だっかかを実感されたと思います。それが物語るように2回、3回目の訓練は充実した内容でした。この経験を大切にして下さい」と講評を行いました。 次回、最終の開催は、来年2月28日(土)午後2時から同じく熊野市保健福祉センターにおいて行われる予定です。 関連スライドショー(全45画像)
◆関連リンク 紀南医師会Web 熊野市Web
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実習の前に説明を行う三重大学医学部附属病院 救急部 石倉 健 助教 |
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トリアージ実習の指導を行う三重大学医学部附属病院 救急部副部長 畑田 剛 講師 |
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実習終了後、講評を行う三重大学医学部附属病院 救急部長 武田 多一 准教 授 |
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