1月14日午後6時より、紀南病院4階講義室において米国ニューメキシコ州立大学付属病院救急部長で同大学医学部、救急医学講座の准教授も務める マイケル リチャード 氏を招き、「十分な備えができるまでの道のり:過去から学んだこと」と題した災害医療に関する英語での講演会が開催されました。 司会進行を、三重大学付属病院救急部長の武田多一医師が、また三重大学大学院医学系研究科地域医療学講座の武田裕子教授が、聴講者により理解を深めてもらおうと通訳を担当された。 講演に先立ち、リチャード氏は、ニューメキシコ州は、海に面してはいないが津波防災にも関心があり、昨年春にも当地を訪問、熊野市遊木町をはじめ海岸部を視察した際、遊木自主防災会の取り組みを高く評価し、「帰国後米国の学会で画像とともに遊木を紹介しました」と話された。 講演には、古川弘典御浜町長も出席し救急医療に限らず近隣の医療従事者が職種を問わず受講。防災対策の重要性を、2005年8月末に米国南東部を襲った大型の台風、ハリケーン・カトリーナ (Hurricane Katrina) による被災、救護活動での経験を基に「大量の資機材を持って各被災地へ向かうのは、非現実的。地域での日頃の防災対応が鍵。ボランティア要員の確保と適材適所の人材配置。行政を含め被災時にシステムが機能しない時の対策が重要」などと力説した。 質疑応答を含め講演の後、英語での講演で少し堅苦しい雰囲気を野口孝紀南病院長が、「熊野市遊木(ゆき)町をワールドワイド(世界的)に紹介してくださり、ゆーき(勇気)が出ました。」と、お得意のジョークで講師をはじめ会場内を和ませ、散会しました。
紀南病院 災害医療講演会のスライドショー - 写真共有サイト「フォト蔵」
◆関連リンク 紀南病院Web 三重大学大学院医学系研究科地域医療学講座Web 三重大学医学部付属病院救急部
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司会進行の三重大学付属病院救急部長 武田 多一 医師 |
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通訳を担当した三重大学大学院医学系研究科地域医療学講座 武田 裕子 教授 |
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