8月24日(日)午前9:00から熊野古道浜街道(遊歩道)周辺で「花や木と仲良くしよう!」をテーマに、「熊野古道浜街道自然観察会」が開催されました。 この日は子供7名、大人スタッフ合わせて約20名が参加し、植物の観察では、三重県立熊野古道センター所長 花尻 薫氏と、近畿地方環境事務所自然保護官 野川 裕史氏のお二人が講師として熊野古道「浜街道」に育つ植物について楽しく学びました。 午前9時過ぎに、御浜町役場を出発し国道42号を横切って熊野古道「浜街道」へ。豊かな植物、木々が生い茂り、左手には七里御浜海岸が除くコースを歩きながら、花尻先生が道沿いにある珍しい花の前で説明をしてくれたり、8月に入って記録的な猛暑と雨不足で枯れた木や植物の前では、根を浅く張る植物と根を深く張る植物の違いで、今年のように厳しい水不足では枯れることを学びました。 遊歩道の途中に建てられている東屋では、歩きながら採取した植物の詳しい話を聞けました。 その一つ「トベラ」について聞かせていただいた話です。 トベラは熊野の海岸線に良く見ることの出来る植物で、この木は植物の中で一番臭いとされています。(樹皮を剥いで臭いをみんなで嗅ぎました)それでトベラは、節分の日に玄関に飾られたそうです。ご存知のように節分には鬼の嫌いな臭いの強いものとして、めざしの頭を飾るのと同じように、扉(とびら)に飾った植物であることから、トビラがなまってトベラとなったそうです。 そんな植物がもつ楽しいエピソードや、刺のある植物の刺を顕微鏡で見て、その鋭い針の部分をじっくり眺めたり、食べられる実なども学びました。 午前10時からは、近畿地方環境事務所自然保護官 野川 裕史氏の始動による調べた木のラベルを制作・表示をおこないました。 間伐材の板を参加した家族ごとに、のこぎりを使って切り落とし、黒板のような緑色のスプレーを塗って木のラベルを作っていきました。それから名前を付ける木を探しに遊歩道を歩き、緑のテープで印を付けて、先ほど作った木のラベルに名前などを書き込み、木にぶら下げました。 七里御浜海岸、熊野古道「浜街道」には、いろんな植物があり、その植物について学ぶことによって名前を覚えるだけでなく、その植物への親しみもわいてきました。 いつも見ている黒松の先には、来年産まれる松ぼっくりの元があり、顕微鏡で見ると美しいオレンジ色が輝き、参加した子どもたちは「きれい」と驚いていました。大人も一緒に参加しながら新しい発見の喜びを楽しめる熊野古道浜街道自然観察会でした。
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顕微鏡で植物を監査する参加者の子供。大人も楽しみました。 |
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