紀南有機農業推進協議会と熊野どいらいファーマーズでは、NPO法人「農と自然の研究所」代表理事の宇根豊氏を招いて講演会と田んぼの学校を8月9日(土)と10日(日)に開催しました。 宇根 豊氏は、福岡県で農業改良普及員をしながら、自らも新規参入で就農。赤とんぼやメダカを育む田んぼの重要性、その田んぼを育む百姓仕事の重要性を多数の著書・講演を通じて普及しています。多様な生物の住家となる農地は安全な農産物生産の証であり、環境を守る農業の証です。田んぼの生きものの視点から自然を守る百姓仕事の重要性を講演会と田んぼの学校を通じて熊野に伝えました。 8月9日(土)19:00〜21:00まで御浜町役場 くろしおホールで開催された講演会「田んぼはみんなの宝物」(農のめぐみは生きものの調査から)では、従来の生産性を追求する農業から、農業をおこなうことで守られている日本の美しい風景や季節感などをテーマに、お金にならないことに大きな価値があり、その価値を理解することで新しい農業のあり方が見えてくるのを感じる講演会となりました。 8月10日(日)8:45から、紀宝町大里親水公園近くの田んぼて開催された「田んぼの学校」には、小学生20人が参加し、田んぼの中の生きもの調査を行いました。 宇根豊氏の子どもたちの興味を引きつけ、そして飽きさせない生きもの調査は、見ている大人も楽しくなる調査で、各班に分けられた参加者の子どもたちは3つの区域で、生きもの調査をおこない、そこで見つかった生きものが非常に多種類だったことを学びました。 農業をすることで産まれる多くの生きもの。 自然と大きな関わりを持っている農業を感じながら、子どもたちの輝く目の先には、生きものへの興味と愛情が芽生えたようでした。 ◆関連リンク 紀南有機農業推進協議会 熊野どいらいファーマーズ
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田んぼの生きもの調査をおこなう宇根豊氏と子どもたち |
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