この1月6日(土)に熊野市井戸町大馬にある熊野国総鎮守として名高い大馬神社(奥の院)【地図】において、大馬神社例祭(弓引き神事)がおこなわれます(毎年1月6日開催)。 この祭りは、同市井戸町内の氏子より順番で祭礼を取り仕切る当屋を決め、その当屋より弓引きと弓取りが各2人ずつ選ばれ一年の平安を祈願して、弓引き神事が行われるものです。 当日は朝10時ごろから弓引きに選ばれた若者2人と、弓取りに選ばれた男の子2人が大馬神社内を流れる川につかり禊ぎをすませます。 そして、鳥居から石畳の参道を進み、本殿にて神事がおこなわれ舞姫によって浦安の舞が奉納されます。 その後、弓引き神事がおこなわれます。 2018年より弓引きの場所が変わり新しく作られた従来までの場所から、やや下がったところでおこなわれます。 的までの距離はおよそ16メートル、的の大きさは約90センチメートルで、行事では2人の弓引きが、1回に交互に2回矢を放ち、4本の矢が放たれた後、白装束に黒い烏帽子の男の子2人が矢を集めに走ります。 それを6回繰り返し、最後の1回は矢を空に向けて放ちます。 的に矢が刺さるたびに観客から多くの声援が送られます。 是非、新春の勇ましい行事をご覧ください。 ◆例大祭の時間(例年の予定です。時間帯が変更になる可能性もあります) 10時00分〜 禊 10時45分〜 神事 11時30分〜 弓引き 12時00分〜 もちほり ■大馬神社の伝説 桓武朝の御世(737〜806)に、征夷大将軍・坂上田村麻呂が『鬼ヶ城』で討ち取った鬼の首魁 多娥丸(たがまる)の首を地中に埋めて、その上に社を県立し、当時の熊野国総鎮守としたと言われています。 その後、江戸時代に智興和尚という僧がこの話を伝え聞いて参詣しようとしたところ、『花の窟』の辻あたりで大きな葦毛の馬に乗った田村麻呂の御霊が現れて社まで案内しました。田村麻呂が大きな馬に乗っていたことから大馬神社と呼ばれるようになったと言われています。 また、田村麻呂の愛馬が一緒に埋められたことから「大馬」とも、「大魔を封じた社」が転じて「大馬」となったとも言われています。
|
|