花火といえば熊野、と言われる程、夏の熊野大花火大会は熊野を語る一つの代名詞となっています。 その花火大会に向けて地元で花火を作り続ける「和田煙火店(熊野市有馬町)」の工場では、花火作りの最盛期を迎えています。 今回ご紹介しているのは、1尺玉の花火作り。1尺とは約30cmの花火で、花火の重さは約8kmにもなる大きなものです。 和田煙火店さんでは、9種類の花火を作っており、その中でも大きなものになります。 まず半円の丸い型紙に、導火線となる部分を作り小さな花火の玉(茶色の丸いもの)を並べていき、その中に黒い丸い火薬を入れ詰めて行きます。半分が出来上がると上に来る丸い型紙をかぶせます。こちらは上部に小さな穴があいており、そこから同じように小さな花火と黒い火薬を詰めていきます。 そうして周りを棒でたたきながら均等に詰め、フタを閉めて火薬の詰め込み作業が完成です。 次にクラフト紙を貼り付ける作業です。こちらは1尺玉だとクラフト紙を貼っては天日で乾かし、そして貼り合わせて行く作業を22回も繰り返します。 そうして1つの花火が約2ヶ月程で完成します。(大きさによって出来上がりは違います) この作業は、花火が始まる7月に向けて続けられていきます。熊野の夏を彩る花火は、手作業で丁寧に作られ、約1万個の大小さまざまな花火が作られていきます。 ◆ムービー>1尺玉の花火づくり ◆東紀州百科事典 >熊野 花火づくり作業 ◆ムービー>和田煙火店の花火づくり作業 ◆ムービー>和田煙火店の花火づくり仕上げ工程
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