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天然温泉 湯処 沐亭(もくてい)
2005/03/12
季の座(ときのざ)
(
紀北町(旧紀伊長島町、旧海山町) ) |
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季の座の温泉は、同じ紀伊長島町内の「古里温泉」を運んで、加水・加温・循環したものだ。入浴料が古里温泉(500円)の2倍するが、一番新しい設備で清潔感にあふれ、ホテルの行き届いたサービスを体感するにはお手ごろな価格(1,050円)だ。
玄関に入ると、まず「いらっしゃいませ」のお出迎え。靴を脱いでスリッパに履き替えるのだが、ここが少し変わっている。まず靴を脱いで畳にあがる。ここではスリッパは履かない。距離にして1畳分ほどのこの畳の廊下のようなスペースを数歩前進して、絨毯敷きのロビーに降り立つときにスリッパを履くのだ。この数歩の畳の感触がなかなか良い。季の座独特のおもしろいスタイルだと、いつも思う。受付で入浴料を支払う。脱衣所には鍵付きロッカーがないので、貴重品はここで預かってもらう(受付で説明してくれる)。引き換えの番号札とタオル(フェイスタオルサイズ)を渡され、きれいなロビーを通って浴室湯処 沐亭 へ。途中の通路も風情があり、エステ・カイロプラクティックや貸切風呂の入口に心は揺れるが、別料金なので今回は我慢・・・。足湯も今回は寒かったので素通り。
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脱衣所は明るくて清潔感がある。1つだけだが長椅子もあり、腰掛けて着替えたり休んだりすることができる。また折りたたみのベビーベッドも1つ用意されている。我々が行ったときはラッキーにも貸切状態。洗い場にはヒノキの炭シャンプー・リンス・ボディソープと、ヒノキの炭石鹸が用意されている。ヒノキの香りがたっぷりで、湯につかる前から「ヒノキ風呂」を堪能できる。これらはロビー前の売店 里の土産「夢蔵」で購入できる。カランもシャワーも出しっぱなしではなく、一定量で止まるタイプ。必要時にボタンまたはレバーを押して使う。
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内風呂は写真でもわかるように、浴槽全体ではなく、上の部分だけがヒノキになっている。ヒノキ風呂のイメージからは程遠いが、先ほど洗い場で堪能した後なので、個人的にはあまり気にならない。洗い場から浴槽に足を入れると、浴槽の幅の分、広めに1段用意されているので、年配者にも安心だ。湯の温度は少々熱めに感じたが、この段に腰掛けて入れば、ちょうど半身浴のような状態になる。景色を眺めていれば、いつまででも入っていられそうだ。段を下りて肩までつかる。思わず「極楽?」と言いたくなる。おっさん風にならないように気をつけながらも、肩や顔に湯をかけながら「あ゛?、ヴォ?っ!気持ちい?っ」と声に出して言ってしまう。手足を伸ばしてもまだまだ浴槽の端には届かない。この開放感がたまらない。
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露天の岩風呂にも行ってみる。内風呂より少しぬるく感じたのは屋外だから?私にはちょうど良い感じ。内風呂に背を向けると岩肌を見ながら狭い空間にいるようで、貸切風呂のような気分で入れる。私はこの貸切風露天岩風呂が一番のお気に入り。内風呂のほうを見ながら入ると、景色も楽しめてとても開放的だ。人工的な竹垣がなければ海や浜が見えてもっと素敵な景色だろう。しかし向こう側から丸見えになってしまうのでこれは無理。 ちなみに、上階の展望浴場は(いったん着替えて移動が必要)温泉ではないが、外からの視線を気にすることなく山や海を見渡すことができる。素肌がすべすべになるという、つぶ塩マッサージソープ「アロエシオ」も用意されており、サウナも完備。
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岩風呂の隣には釜風呂が二つ並んでいる。友人や家族と並んで入ることができる。大きさは一人でちょうどサイズ。腰掛けるところもないので、私が座るには少し深すぎて不安定。湯温も少し熱く感じられた。長くつかるより、雰囲気を楽しむものだろう。
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パウダールーム(コーナー)には、化粧水・乳液・コットン・綿棒が揃っている。また、ドライヤーと殺菌済みブラシも用意されているので、メイク道具さえあれば手ぶらで来ても安心して温泉を楽しむことができる。使い終わったタオルを回収するボックスも、もちろん設置されているので、濡れたタオルを持ち歩く必要もない。
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湯上り処「仙境」では畳の間で外を眺めながら、紀州備長炭がたっぷりのミネラル水を、自由に飲むことができる。ここで内側からも、しっかり水分補給。湯から上がっても、ゆったりのんびりした雰囲気が壊されないところが嬉しい。料金分以上に温泉を堪能することができた。
ホテル季の座でお昼(11:30?13:15)に食事をすると、この贅沢な温泉が半額になるという、お得なサービスがある。3,000円以上の食事になると予約が必要だが、3,000円までなら当日でも予約なしに注文でき、温泉が半額になるのだ。もちろん3,000円以上の会席などでも、同様に温泉は半額になる。料理も自慢のこのホテルで、今月から季節会席がスタートしている。次回はぜひともこのお食事プランで、美味しく、お得に楽しみたいと思う。
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場所 |
三重県北牟婁郡紀伊長島町城ノ浜 |
交通 |
紀伊長島から錦方面へ、R42→R260 |
駐車場 |
あり |
泉質 |
ナトリウム−炭酸水素塩温泉、低張性、アルカリ性 |
泉温 |
34.0℃(調査時気温21℃) |
浴用の適応症 |
神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動まひ、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え性、疲労回復、健康増進・アトピー・切り傷など。 |
飲用の適応症 |
慢性消化器病、糖尿病、通風、肝臓病。 |
その他 |
微黄色微濁、微塩味、無臭。 |
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