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ホーム >> 東紀州百科事典 >> 民俗・文化・歴史 >> 有久寺 火渡り神事・御滝神事  < ありくじひわたりしんじ・おたきしんじ >
東紀州百科事典

ジャンル: 民俗・文化・歴史 | 自然・風土・環境 | 方言・郷土料理・物産 | 行政・統計・経済

民俗・文化・歴史 有久寺 火渡り神事・御滝神事  < ありくじひわたりしんじ・おたきしんじ > < 紀北町 >
紀北町紀伊長島区島原の有久寺(真言密教)で毎年11月12日に行われる神事。火渡りに先立って、御瀧神事と斎灯護摩が実施される。 有久寺 火渡り神事・御滝神事
有久寺 火渡り神事・御滝神事 行者たちは、まず有久寺の薬師如来にお参りをする。その後、境内から列を成して200m奥の瀧に掛かるしめ縄の架け替えを行う。このしめ縄を参加者も一緒に持って瀧まで運ぶ。
有久寺 火渡り神事・御滝神事 ホラ貝の音と、歌うように言葉を唱えながらゆっくりと山を登っていく。
しめ縄を架け替えると不動明王にお参りし、神事が始まる。白装束の住職が瀧の岩場に上る。瀧の中に入る信者もいる。身を切る寒さの中、瀧に打たれながらの行である。
有久寺 火渡り神事・御滝神事
有久寺 火渡り神事・御滝神事 御瀧神事が終わると境内に戻って、斎灯護摩。結界を張った敷地内で作法に乗っ取って粛々と準備が進められる。結界の四隅で弓が引かれ、斧が振り下ろされる。中心に据えられた火炉に火がつけられると、あたりには白い煙がもうもうと立ち上る。行者たちによって祈祷された護摩木がくべられ、炎が立ち上る。
火渡り神事は、護摩が焚かれた跡に丸太を渡し橋のように並べ、その上をヒバなどで覆いつくし、再び作法に乗っ取って準備を進める。火がくべられるとバチバチという音とともに、炎と煙が立ち上る。大まかな炎をはらった上を行者たちは裸足で渡る。その後、一般参加者も裸足になって火渡りが始まる。この火を渡ると一年間無病息災で過ごせるといわれており、行者や親たちに手を引かれ、泣きながら渡る子どももいる。また何度も何度も渡る人もいる。 有久寺 火渡り神事・御滝神事
有久寺 火渡り神事・御滝神事 火渡りの後は、恒例の持ち撒き。山奥にある寺が一年で一番にぎわう一日だ。

午前10時半頃から御瀧神事が始まり、餠撒きの終了は午後3時頃までとなる。途中、準備のための待ち時間はあるが、食事の用意はなく、敷地内で食べる雰囲気でもない。火渡り終了後に振る舞いの弁当が配布される。
駐車場は敷地の手前に数台分のみ。

データ
参考文献
  なし
その他関連情報
  なし

関連リンク
動画のURL:http://kumadoco.net/movie/detail.cgi?no=135
有久寺温泉(くまどこ観光情報)


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