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ホーム >> 東紀州百科事典 >> 方言・郷土料理・物産 >> 『からすみ』作り  < からすみづくり >
東紀州百科事典

ジャンル: 民俗・文化・歴史 | 自然・風土・環境 | 方言・郷土料理・物産 | 行政・統計・経済

方言・郷土料理・物産 『からすみ』作り  < からすみづくり > < 紀北町(旧紀伊長島町、旧海山町) >
秋日和が続く晩秋の町内では、海岸部の空地でべっ甲色をした「からすみ」作りの現場を見ることができます。「からすみ」とは、鰡の卵のかたまりを乾燥させた食品の名です。
昔から、熊野灘沿岸は鰡漁が盛んでした。町内では、鰡のことを別名「ミョウギチ」(名吉)とも言います。
秋になると、名吉は卵を持つので、魚肉よりもこれが中心となり、商品価値も高くなります。時期は九月下旬から十一月中旬までがシーズンです。
卵のかたまりは最初は黄色をしています。これを腹の中から取り出し、塩水に二日間つけます。卵の表面の血管等を取り除くのです。そして、日光で干します。早朝からタ方まで二時間おきに裏表を返しながら、約二週間で仕上げます。
一本は百から四百グラムの重さとなり、時価だが高価となります。鰡は真水と海水の混じる所に多くいて、例えぱ、三浦では発電所の放水口等ですが、最近は減少しています。沿岸各地から購入して作っている人もいるようです。
酒の肴として珍味です。

データ
参考文献
  ふるさとのしおり 紀伊長島四季暦
その他関連情報
  なし


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