にほんの里100選にえらばれた漁村の美し家並みが残る尾鷲市須賀利町でおよそ400年の伝統がある石経(いしぎょう)がこの1月15日(月)に行われます。 これは須賀利沖の海上で船の上から般若心経の一文字を墨書した小石を漁場に投げ入れながら太鼓を打ち鳴らし普済寺住職による鐘と読経で漁で亡くなった人の供養、獲った魚の供養および豊漁祈願をする行事です。 当日は朝9時頃より石に供養のための文字が書き入れられ、9時頃に漁船に普済寺の住職と太鼓、漁協関係者が乗船し須賀利漁港【地図】を出発します。 そしておよそ10分ぐらいで外海にでて漁場や水難事故があった場所などで太鼓が鳴るなか、読経をし漁協の方が般若心経の一文字が書かれた石を投げ入れる石経を行います。
その後、元須賀利浦や定置網、タイ養殖の場所などで石経が行われ須賀利に戻ると神宮(じんぐ)さんといわれる岩場に竹笹を奉納します。 この行事は須賀利の住民が町の東にある元須賀利から現在の須賀利町に移住したのをきっかけに、江戸時代の1624年(寛永元年)に始まったとされ、今年で391回目を迎えます。1943年(昭和18年)から1946年(昭和21年)までの間、第二次世界大戦の影響で陸上で行った以外は今のように熊野灘の海上で続けられています。
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朝9時に須賀利漁港から船に住職、漁協関係者等が乗船し |
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海上での石経の後、神宮(じんぐ)さんといわれる岩場に竹のご弊を奉納します |
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