楊枝川の集落からは、再び県道780号を歩きます。時おり通っていく車の音、道沿いの家から聞こえてくるテレビやラジオの音以外は、楊枝川の流れの音しか聞こえない静かな集落です。県道沿いの小さな商店には、「塩」「たばこ」といった昭和っぽい看板がかかっていました。 |
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この集落でも、道沿いに空き家がちらほらとありました。すでに朽ちているものもあれば、しっかり戸締りされてひっそりしているもの、屋根などに苔が生えて少しずつ朽ちていっているもの、いろいろな空き家が見られました。 |
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アップダウンはないのですが、日陰のほとんどないアスファルト道を歩くのは大変です。下り坂の山道で引いていた汗が再び流れ出し、喉も渇くので、ちょこちょこ立ち止まって小休止。道端に、山中の沢で見たのと同様の黒パイプから水が勢いよく出ているのを発見。ちょっと触ってみたら、水道の水より冷たくて気持ち良かったです。水道代もかからないし、長い距離を引くだけの価値はありますね。 |
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道沿いにはお地蔵さまもあるのですが、いつの間にかお世話する人もいなくなったのか、多くのものはすっかり寂れてしまっています。 |
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楊枝川の集落は一か所に集まっているわけではなく、民家がぽつぽつと点在しています。楊枝川の対岸に収穫中のきれいな田んぼがあり、向こうには数軒の家が見えます。不便もあるでしょうが、きれいな川も近くに流れていて、なかなか贅沢な環境ですね。 |
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