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 楊枝薬師をめざして その1 2014年8月
 きれいに舗装されて、木陰で涼しい林道をしばらく歩いて行くと、小栗須の集落が出てきます。これを抜けて、県道780号線に合流。
 県道になっても険しい山の斜面を縫うように道が通っています。大雨が降ればすぐにガラガラと崩れてきそうな崖が続きます。応急処置の土嚢がそのまま置いてあったり、崩れてコンクリートが張られた斜面も見られます。
県道780号線
県道沿いの急な斜面
 県道沿いにある谷筋はこんな感じで、急な斜面に細い谷筋が通っていて、倒れた木が谷筋に散らばっています。
 画像は地表にいくらか下草が茂っているので、比較的手入れが行き届いている方でしょうか。
 この日は水がありませんでしたが、水の流れる谷筋がはっきり見えます。
 道沿いにある少し大きな沢には、黒いパイプがたくさん設置されています。近くに住む人が谷水を引くために置いているものです。近くと言っても、見渡しても民家のないところにも黒パイプがあって、数百メートル離れたところまで引いている場合もあるようです。
沢に設置された黒パイプ
本宮道の苔むした石畳道
 どちらかというと上りの方が多いアップダウンを繰り返していくと、ようやく本宮道3に入ります。
 ここには、とても美しい石畳道が残っており、本宮道コースのハイライトの1つです。
 やはり歩く人はあまりいないらしく、石畳は苔で緑色をしています。
 世界遺産登録される前、歩く人の少なかった頃の熊野古道伊勢路の代名詞、「苔むした石畳」を久しぶりに歩きましたが、つるつる滑って歩きにくかったです。
 本宮道3の上り坂を上りきったあたりに、首のないお地蔵さまがあります。天明元年=1781年建立とあるので、今から約230年前のものになります。今ではほとんど歩く人のない道ですが、当時は生活や巡礼で往来する人で、もうちょと賑やかだったかもしれませんね。
首なしのお地蔵さま
 お地蔵様を過ぎて平坦な山道を歩いていくと、道が緑色に染まっていました。道に生えた苔やら地衣類が道を覆っているらしく、歩くと少し柔らかくふにゃりとした感触。雨が多い天候のせいもあるのでしょうが、やはり人がほとんど歩いていないのでしょうね。
緑色に染まる山道

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