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 楊枝薬師をめざして その1 2014年8月
 本宮道2の入り口は、林道に入ってすぐの左側斜面。人工林の中を一気に登っていく山道です。大体は分かりやすい道ですが、一部で草が茂っていたりして、道が分かりにくい部分も。迷いそうになるところでしたが、世界遺産登録を示す木の道標を見つけてひと安心。1から6まである山道部分(世界遺産登録部分)の中で、この2だけは、やや道が分かりにくかったです。
草が茂る本宮道2
 林道に合流して、しばらく上り坂が続きます。木陰もありますが日向が多いため、汗がたくさん流れます。天気は徐々に下り坂のはずが、青空も見える蒸し暑い天候で、周囲はミンミンゼミなどの蝉が大合唱。
日差しの照りつける林道
 林道沿いの林を見ていると、木々の向こうに廃屋がちらほらと。人が住んでいた場所も木々に囲まれ、山に戻っていくのは案外早いのかもしれません。
山の中の廃屋
 しばらく歩いて行くと、林道後呂山線との分岐点に到着。10年前に歩いた時は砂利道だったと思いますが、きれいにアスファルト舗装されて、郵便配達のスクーターも走っていきました。涼しい木陰に入ったところで、持ってきたおにぎりを1つ食べて小休止。
きれいに舗装された林道
クモの巣が張ったお地蔵さま
 林道沿いには古そうな祠やお地蔵さまもありますが、お世話をする人はいないようです。
 供花はなく、べべもなく、お地蔵さまの前に立派なクモの巣が張っていました。
 山の中には立派な猪垣も残っていますが、低木や落ちた枝などに覆われて、山の一部になりつつあるようです。林道で分断されて、今ではあまり役目を果たしていないのかもしれません。
山中に残る猪垣
 こちらは林道沿いの巨岩を覆うようにして生えていたヒノキの根っこ。太い根が幾筋にも分かれて岩を覆い、その上をまたシダや苔などの植物が覆っていました。こんな岩の上にわざわざ植林するわけはないし、どういう経緯でここに根を張るようになったんでしょう。植物の生命力には驚かされます。
巨岩を覆う木々

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