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 楊枝薬師をめざして その1 2014年8月
 本宮道の登り口がある紀和町矢ノ川までは、熊野市の自主運行バス(瀞流荘紀南病院)を利用します。JR阿田和駅で下車して七里御浜の海岸を眺めた後、道の駅の裏側にある阿田和コミュニティセンターからバス乗車。
 薄雲はありましたが強い日差しが照りつけてくるので、日向に立っていると頭がくらくらしてきます。
道の駅パーク七里御浜
 バスの乗客は、ほぼ私1人。平瀬から尾呂志診療所まで高齢の女性が乗車しましたが、それ以外は貸し切り状態。普段もおそらく乗客は少ないのでしょう、定員15人くらいのごく小さなバスに揺られて、山間部のくねくね道を抜けていきます。
貸し切り状態のバス
 乗車時間は約30分ですが、平地からだんだんと山間部へと変わっていく風景を眺めていると、あっという間でした。
 道沿いに流れる尾呂志川にカワセミが飛んでいたり、朝から川遊びをしている子供たちがいたり、のどかな御浜町の風景が続き、しばらくすると目の前に山々が迫ってきます。薄雲もほとんどなくなり、すかっとした青空に、黄色い稲穂と山の濃い緑が映えます。
バスからの景色
 「千枚田・通り峠入り口」で下車して歩き始めます。このあたりを歩くのも数年ぶり。農産物直売所ふれあい市場千枚田も、いつの間にか移転していました。
千枚田・通り峠入り口バス停
 あまり人が歩かないコースでもあり、標識がちゃんとあるのか心配していましたが、歩き始めてすぐに真新しい標識が立っていてひと安心。この日の道中で、標識が無くて困ることはありませんでした。
本宮道の案内標識
本宮道1 猪垣沿いの道
 本宮道1、沢沿いの暗い道を抜けて猪垣(ただの石垣?)沿いを抜けると、すぐに民家脇のアスファルト道へ。9年前に歩いたときの記憶は定かではありませんが、この日は、道沿いに空き家や廃屋がたくさん見られました。最近は地方の人口減少が話題になりますが、減少の最前線を歩いている感じです。
本宮道沿いの廃屋

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